こんにちは。
アスレティックトレーナーコース教員の部谷(ヒダニ)です。
先日、
元メジャーリーガーのイチローさんが、
「自分の凄いところは何ですか?」という質問に、
こんな返答をしていました。
「すごいかどうかわからないけど、
信じたことを続けられる能力はある。
同じ動きって退屈に感じると思うんだけど、
退屈にならないで同じことができる、
それは僕のひとつの取柄かな」
まさにスポーツで成功する秘訣は「継続」することで、
その「継続」することにより身につくのがスキルなのだと思います。
そして我々トレーナーの仕事は、
選手が正しい動きを「継続」していけるよう関わることです。
履正社高校陸上部での実習では、
最終的に選手へ正しい動きの指導ができることを目指しています。
今週のローテーション実習でも、
2年生がやり投げの選手の動作分析を行うのを1年生が見学していました。
このやり投げ選手は2カ月前、
「もっと記録を伸ばすにはどうしたらいいですか?」
と相談に来ました。
やり投げ、という種目の特性を考え、
選手のカラダを評価し、
課題や目的を明確にした上で、
トレーニングやストレッチに落とし込みます。
これを担当学生(2年生)が自ら考え、
継続してサポートしてきました。
選手もこの学生をとても信頼しており、
選手とトレーナーが一緒になって記録を伸ばす、
ということにチャレンジする関係が築けてきました。
その取り組みもあってか、
前回の大会では自己新記録が出たようで、
担当学生へ喜びの報告をしていました。
怪我をした選手を復帰させることも大切な仕事ですが、
競技力を伸ばすところへ介入することは、
トレーナーとしてとてもやりがいのある仕事です。
そして、
そのためには確かな知識や、
信頼関係が欠かせません。
見学していた1年生は動作分析や運動処方のスキルだけでなく、
選手との関わり方がとても良い勉強になったそうです。
選手から信頼されるには?
この問いの答えはいくつもあるのかもしれません。
私は、
「このトレーナーさんは自分を良くしてくれる人だ」
と思ってもらうことだと考えています。
その為に、
学内で学んだことを現場実習で活かし、
信頼されるトレーナーを目指してもらいたいなと思います。