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鍼灸学科

文献検索(19)

こんにちは。鍼灸学科T1です。
今回は「Autonomic Neuroscience」に掲載された「Acupuncture attenuates exercise-induced increases in skin sympathetic nerve activity.」という論文を紹介します。

鍼は皮膚血流量などを増やすと言われています。
これは鍼刺激が自律神経系に作用し、治療効果を与える、と考えられています。
しかし、その根拠となると乏しいのが実際です。

この論文は鍼刺激による自律神経系に属する交感神経の活動への影響を検討した論文です。

17人の被験者に対し、合谷(IL4)と呼ばれる経穴に鍼をします。
安静状態では偽鍼(sham鍼)と変わらず、交感神経の活動に影響を与えなかったようです。
しかしながら、ハンドクリップで運動している状態では、鍼刺激が交感神経の活動増加を抑えたようです。

著者らは、通常の状態では影響を与えないが、交感神経が活動している時、その活動をおさえる可能性を示唆しています。

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