先日1年生のきゅう基礎実技で大きめの知熱灸を
行いました。
知熱灸とは患者さんが気持ちいいと感じるところで
火を消したりもぐさを取り除いたりする
痕を残さない灸法の一つです。
ただ地面に垂直に据えるのも単純すぎるので、
横向きに立てるような方法を行いました。
もちろんそのままだと横向きには立ちませんが
底面に少しお水をつけることで斜面でも落ちずに
据えることができます。
横向きになるようお灸を据えれば場所は自由!
と指示したところ、この学生は首に対して
お灸を据えていました。
他にも足首から下をベッドから垂らして足裏に
据えている末端冷え性の学生や、横向きに寝て
腰に据えている腰痛持ちの学生など、
各自症状がある場所に据えていました。
このように横向きにもお灸が据えられる方法を
身につけると、うつ伏せで長時間いるのが
つらい腰痛の患者さんにも横向きの楽な姿勢で
腰にお灸を受けていただけたり、
お灸を据えやすい向きになるよう患者さんに
何度も動いてもらうことも少なくなったりと
患者さんに優しい治療を組み立てやすくなります。
いろいろな灸法を実践し、経験することで
患者さんに負担が少なく効果が高い治療を
組み立てる能力を培っていってもらいたいです。