涼しくなってきたと思ったらまた熱かったり、
気温が安定しませんね。
湿度と気温が高いと汗で悪化するタイプの
アトピー持ちの自分は肌の調子は悪いわ
そのために眠りが浅くなって体は重だるいわ
むくみが酷いわと、東洋医学の勉強している人には
「湿邪」とか「痰湿」という文字が
頭に浮かぶ状態になってしまいます。
先日のブログで「顔には【合谷】というツボを
使うのが良い」ということで、顔に出た
アトピーを合谷にお灸をすることで変化が出るか
ということを取り上げてみました。
今回は経脈に沿って出ている症状に対し
その経脈のツボを使って症状が変わるか、を
やってみました。
この腕を見ると脇から腕の内側に向けて
症状がひどいのがわかるでしょうか。
これは経絡というツボとツボを繋ぐ沿線でいうと
「心経」というラインに相当します。
↑こちらが心経のライン。
上の写真と合わせると症状の出ている部分が
結構似てるのがわかるかと思います。
使うツボは心経にある「少府」という
軽く握りこぶしを作った時に小指の先が
当たる場所にあるツボを使います。
このツボには東洋医学的には、「滎穴」という
身体の熱を治す働きがあったり、
木・火・土・金・土という「五行」という考え方では
火の特性を持つツボなので、アトピーの炎症を
熱ととらえ、それを抑えるという目的で使いました。
指先近くなると感覚が敏感になるので、本来細めの鍼を
使うのですが、結構太めの鍼で行ってみよう!と
お願いしたら、刺してくれる日開先生に本当にいいんですか!?と
逆に恐縮させてしまいました。
てのひらに鍼を刺します。
刺すのが上手なのでほぼ痛みはありませんでした。
刺すとこんな感じです。
https://youtube.com/shorts/m3XF3RDTmCs
刺している最中の動画はこちらです。
なかなか手には使わない太さの鍼なので
日開先生をハラハラさせてしまっていますね。
(自分も患者さん相手ならチョイスしない太さです)
上手な鍼だったので本当に気持ちよい響きがありました。
東洋医学ではいろんな身体の診方があり、
一つの症状に対しても様々なアプローチがあるのが
奥が深くて、難しく面白いところです。
ただアトピーは鍼だけでなく、外的・内的ともに
様々な要因があるので、すぐに治る、鍼だけで治る
というものではないですが、アトピーの不快感の強さや
持続時間を少しでも改善する方法として
鍼灸って良いなあと身をもって実感しています。