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日常生活(ブログ)

鍼灸学科

生理学をもっと好きになる実習➁

昨日に引き続いて生理学実習のご紹介です。

今日は「複合感覚」についての実習です。

複合感覚の中でも2点識別覚について実験します。

2点識別覚とは、2カ所同時に刺激したときに

「これは2点刺激されている」と感じ取れる感覚のことです。

2カ所刺激されているんだから2カ所って感じるの

当たり前じゃ~~~んって思うかもしれませんが、

人間の体っていい加減なもので、2点の距離を

縮めていくと2カ所刺激していてもある点から

1点だと感じてしまうようになるんです。

体の場所によってその1点と感じるようになっちゃう

距離が変わるよということを調べる実験です。

今回の実験は手作りの実験器具ではなく

専用の器具を使って行います。

カメラを向けると「先生!見えやすいように

ちょっと広げますね!」と映えを意識してくれました。

めっちゃありがとう(笑)

この実験も実験部位を冷やしてみて変化が

あるかないかを見ていきます。

変わる学生も変わらない学生もいたので

その結果を彼らなりに何故そうなるのかを

考えます。

ただこの実験で驚いたのが

その専用器具では測れないくらい指先の感覚が

敏感な学生がいたということです。

この検査で使う器具は1ミリ単位で

測れるようになっているんですが、

1ミリの半分にしてみても1点と2点を

見分けられていました。

フェイクで1点押すとちゃんと1点って答えられていました。

芯の入っていないシャーペンを当てると

「ん?1…点…じゃない…気がするけど…うーん」

と答えていて周辺が少しざわつきました。

鍼灸師としてそんな敏感な指がほしいなと

純粋に思えた瞬間でした。

もちろん人の体は良くも悪くも教科書通りに

いかないことがたくさんあります。

それを知ってもらうこともとっても大事ですし

それをなんで?と考えることもとっても大事です。

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