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日常生活(ブログ)

サッカーコース

選手からトレーナーへ。卒業生・智葉そらのさんインタビュー

こんにちは、履正社国際医療スポーツ専門学校 広報部です。

本日はサッカーコースのブログにお邪魔し、卒業生インタビューを掲載させていただきます。

本校には医療国家免許+各種スポーツ資格、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)と各種スポーツ資格など、競技スポーツ、医療、トレーナー、英語の4領域を自由に組み合わせて学ぶ「ダブル・ラーニング制度」があります。

数あるダブル・ラーニング中でも競技&アスレティックトレーナーを履修し、サッカー選手として活躍しながらAT資格を取得した卒業生、智葉そらのさんをご紹介します。

現在、FC今治レディースでアスレティックトレーナー(AT)を務める智葉さん。どんな学生生活を過ごしていたのでしょうか。

智葉そらのさん
FC今治レディース アスレティックトレーナー
(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)
2000年生まれ、愛媛県出身。広島文教大学附属高校を卒業後、本校へ。サッカーコース在籍時は女子選手の提携先(※当時)、スペランツァ大阪でプレー。その後FC今治レディースでの選手活動を経て、22年12月に現役を引退。現在は同チームの専属トレーナーを務める

――履正社を選んだ理由を教えてください。

「高校卒業後もサッカーを続けるかどうか悩んでいました。また続けるとしても、競技を引退した後はどうするのかも迷っていて。『サッカーに関わる仕事に就きたい。できるだけピッチに近い場所がいい』という思いはありつつ、指導者になりたいわけではなかったんです。そんな中、興味が持ったのがトレーナーの仕事でした。自分がケガをした時、リハビリでお世話になった経験があったからです。なかなかピンと来る学校がない中、母が履正社を探してくれ、『ここならトレーナーの勉強とサッカー、両方ができる』と、進学を決めました。アスレティックトレーナーという仕事は履正社のパンフレットで初めて知りました」

――サッカーコースでの思い出は?

「1年目から(当時、サッカーコースが提携していた)スペランツァ大阪高槻(現・スペランツァ大阪)で運よく選手登録していただき、午前中はスペランツァの練習場へ。午後は茨木キャンパス(※現在は箕面キャンパス)で授業を受ける流れでした。女子は私1人でしたが、先生方や1つ上の女子の先輩がとてもやさしくて。男子はみんな面白かったです(笑)。当時のサッカーコースの監督、高祖和弘先生(現・天理大学サッカー部監督)にはいちサッカー選手としてたくさん相談に乗ってもらいました。スペランツァの後に入団したFC今治レディースで選手活動を続けるか迷った時も、高祖先生に電話をしました。また、サッカーコースのトレーナーだった山下直人先生(現・京都サンガF.C. U-18トレーナー)には、トレーナーを目指す学生として多くのことを指導してもらいました。とても恵まれた環境だったと思います」

――アスレティックトレーナーコースでの学びはどうでしたか。在学中に理論試験に合格したそうですね。

「AT2年次に受けた6月の模試の結果がひどくて…。『これじゃダメだ。AT資格を取るために入学したのに』と、サッカーを半年休むことにしたんです。それからは午前の練習時間が空いたので自宅で過去問を解き、通学の電車の中で採点。午後からは授業を受けたり、先生のところへ質問に行きました。先生方はいつも夜遅くまで対応してくださいましたね。 (ATコース教員の)加用麗香先生が自身のチーム帯同の話をよくしてくださり、聞くたびに『絶対にトレーナーになりたい』という気持ちが強くなっていきました。また、スペランツァのチームメイトが試合で頑張る姿を見て、『絶対に(試験に)落ちるわけにいかない』と、力をもらったことも覚えています」

――AT実習で印象に残っていることは。

「実習先はサッカーコースでした。高祖先生に、一度だけ怒られたことがあるんです。ウォーミングアップを担当した際、先生が求めていたことと、こちらがやりたい内容に相違があったのが原因でした。後で説明したらわかってくださったんですが……。この経験から『どんなに慣れた間柄でも、都度しっかりと内容を伝え、確認する』ことの大事さを痛感しました。高祖先生は普段はとてもやさしいのですが、AT実習では厳しく接する方でした。たとえ学生でも、現場ではトレーナー扱い。プロの世界でも通用する人間になってほしいという考えがあったのだと思います」

――競技とATの勉強を両立したことの醍醐味はどんなところにありますか。

「ケガが発生するのは良いことではありませんが……、授業で習ったことが実際にフィールドで起きた時、『あの症例だ』と自分の中でつながりやすいことです。履正社での実習時以外でも、スペランツァのアスレティックトレーナーの方にはお世話になりました。教科書をいただいたり、横について選手のケアを見せてもらったり。現場のプロから多くのことを吸収できる環境でした。今はもうプレーヤー目線で練習、試合を観ることはほぼありません。『今の接触、大丈夫だったかな』『もう少しここの筋肉つけてほしいな』と、選手の身体の心配ばかりしています(笑)」

――FC今治レディースはどんなチームですか。

「若い選手が多く、とても元気でパワフルです。メンバーは20名ほど、育成年代は30名ほどいて、私ひとりで全員を担当しています。年齢が近く女性同士だからか、身体のこともメンタル面も、よく話してもらえます。自分がトレーナーになってから、シーズン初めに筋トレを導入させてもらったのですが、練習前にみんなやってくれるようになりました。選手の頑張りが実って、なでしこリーグ2部への昇格が決まったんです。とてもうれしいです」

――今後の目標を教えてください。

「選手に対してできることをもっと増やしたくて。今は理学療法士か、はり師・きゅう師の資格取得を考えています。先日、愛媛にチーム帯同に来られた加用先生に会いに行き、『理学療法士とはり師・きゅう師の資格、両方が取れるダブル・ラーニングはないですか』と相談したところです(笑)」

智葉さん、ありがとうございました!

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