理学療法学科
十三キャンパス
昼間部 / 夜間部
時代が求める
リハビリテーション。

 理学療法士は、主に医療、スポーツ、福祉、保健の4つの分野で活躍する「回復」のプロフェッショナルです。

 病気やケガで身体機能に障がいをもたれた方に対しては、日常生活動作を向上させ、社会復帰ができるように。アスリートに対しては、ケガ・障がいの予防や、ケガからの復帰ができるように。または高齢者や障がい者の方々が、住み慣れた場所で生涯生活を送っていただけるように。

 病院やスポーツチーム、健康増進施設など、様々な現場において、理学療法士はリハビリテーションの専門家として無くてはならない存在。ましてや超高齢社会を迎えた我が国においては、その需要は高まるばかりです。

 本校は昼間部と夜間部の2つのコースを用意しており、学生はライフスタイルに合わせた学校生活を送っています。

 昼間部、夜間部ともに、アスレティックトレーナー資格の取得を目指す学生も多いのが特徴。国家免許である理学療法士と、文科省傘下の日本スポーツ協会が公認するアスレティックトレーナー資格の両方が取れる学校は、関西では本校しかありません。。

 夜間部には、病院勤務などの仕事を終えてから通学する学生が多いことも特徴です。どちらも、プロとしての十分な実力を身につけるために、在学中は様々な医療機関・福祉施設での臨床実習に時間をかけています。

 机上だけではなく、現場で身体を深く知る。それが本校のモットーです。


Key Pointsコースの強み

理学療法士+ATは、関西で1校だけ!

国家資格である理学療法士の免許と、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー資格を両方取得することができるのは、関西では履正社国際医療スポーツ専門学校だけ。ダブル取得には通常5~7年かかりますが、本校なら4年。スポーツ現場で必要とされる理学療法士兼トレーナーを目指す方にとっての「最短ルート」といえるでしょう。

「ダブル・ラーニング」の費用対効果に注目。

医療系国家免許と日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を両方取得する「医療+AT」、競技を続けながら医療国家免許を取得する「メディカルアスリート専攻」、医療と英語を同時に学ぶ「国際医療専攻」なら、別々に履修するよりも1~2年早く両方のカリキュラムを修了することができ、学納金の大幅な減免も受けられます。将来設計に合わせて、自由に選択が可能です。
ダブル・ラーニング制度

4年制だから得られる
「高度専門士」と「現場経験」。

履正社の理学療法学科は4年制。卒業と同時に、文部科学省より「高度専門士」の称号が付与され、大学卒業者と同等の学力がある者として、大学院の入学資格が与えられます。また、4年制ならではの長期臨床実習で現場経験を多く積むことができるのも大きな強み。上のステージでの研究を志向する方、即戦力として社会に出たい方におすすめです。

文部科学大臣認定の職業実践専門課程です。

企業や病院、施設などと連携し、実習・演習の機会を多く用意している質の高い教育機関を対象に、文部科学省は平成26年から「職業実践専門課程」の認定を行っています。認可を受けるのは、厳しい教育水準を満たす限られた学校のみ。業界と密接した実習を通して、職業現場に近い学びを得られることが、卒業生の優れた就職実績にもつながっています。


GOALSめざせる分野

理学療法士が活躍できる分野は、主に「医療」「福祉」「保健」「スポーツ」があります。本学科では、この4つの分野を専門的に学ぶ充実したカリキュラムを用意しています。
また、世代ごとに起こり得るあらゆる障がいについて理解を深め、幅広い世代に対応できる理学療法士を育成します。

学習環境

本校理学療法学科は、新校舎に移転する令和6年より学習環境をリニューアル。
最新のICTや学習アプリを活用し、学生とのコミュニケーションをきめ細かくとることで、一人ひとりのつまづきを未然に防ぐとともに、確実な学習習慣の定着と資格取得につなげます。

STRONG POINT 1学びの個別最適化

本校は、学生それぞれに学びのパターンがあると考えています。
ICTを活用し、一人ひとりと向き合うことで学びの意欲が向上するよう、しっかりとコーチングを行います。

Ⅰ.授業動画、タブレットを活用したICT教育

学習習慣を定着させるために、本校が主要科目で導入するICT教育のサイクルは以下の通りです。①授業動画で予習・復習。②授業中はタブレットを活用し、演習と詳しい解説を中心に協働学習。③自宅では問題演習アプリなどを活用して知識の定着をはかります。

Ⅱ.個人カルテ
(オンライン・ポートフォリオ)の活用

本校では成績や出席状況、実習の活動報告など、学生の活動成果を一元管理し、生徒個々の状況に応じた学習サポートを行います。個別面談時にはオンライン・ポートフォリオをもとに、一人ひとりに対してきめ細やかで面倒見のよい指導を行います。

Ⅲ. 学校オリジナルの無料学習アプリを開発

学生が最初につまづきやすい科目の筆頭ともいえる「解剖学」「生理学」を中心に、本校はオリジナルの学習アプリを製作。学びをたのしむための仕掛けが施されたこのアプリを使って復習することで、授業で学んだ知識の定着がスムーズに行えます。

STRONG POINT 2オリジナルの専攻ゼミ

理学療法学科の生徒は、個人の目標や進路に沿って、時間の使い方をアレンジできます。
授業と専攻ゼミを自由に組み合わせることで、教育プログラムを自分自身でカスタマイズしましょう。

専攻ゼミの概要

専攻ゼミは1コマ90分。毎週、授業外の時間に特別講義が開講されます。国家試験対策をはじめ、より高度な理学療法を身につけるための「アドバンスゼミ」では、特別講師による多様な講演やワークショップに参加することができます。また、医療現場で外国人に英語で応対する技術を訓練するグローバルゼミも開講されます。

理学療法アドバンスゼミ

「理学療法アドバンスゼミ」では、プロの理学療法士として働いている卒業生や講師を招いてのワークショップ・講演・講義をはじめ、授業の理解の取りこぼしを防ぐために復習に力点をおいた補講、国家試験対策のための演習講座などが開講される予定です。

グローバルゼミ

どの医療現場でも、英語が使える人材はのどから手が出るほど欲しい時代。「グローバルゼミ」では医療現場での基礎英会話や医療関連記事の読み方など、医療専門英語をネイティブ教員がロールプレイを通じて徹底的に鍛えます。

※専攻ゼミの内容は予定であり、変更の可能性があります。
※専攻ゼミの受講は希望選択制です(アドバンスゼミは原則無料で、グローバルゼミはダブル・ラーニングの「国際医療専攻」を選択することになります)。
卒業後の主な進路
  • 病院・リハビリセンター就職
  • スポーツチームとのメディカルスタッフ契約
  • 健康増進施設・福祉施設就職
  • 大学院進学 など
取得可能な資格
  • 理学療法士(国家免許)
  • 高度専門士 など

※以下、ダブル・ラーニング選択者のみ

  • 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
  • 各種競技指導者資格
  • TOEIC800(目標スコア)

LEARNING STEPS学びのステップ
1年次

【理解】基礎学力を養う

人体の構造と仕組みについての知識を身につけ、
評価や治療への興味を促します。医療に携わる者としての意識を持たせます。

2年次

【発展】ヒトを観る目を養う

疾病と障がいの知識、そして評価と治療方法の基礎を学びます。
医療に携わる者としての意識を高めます。

3年次

【探求】ヒトを診る目を養う

疾病と障がいについての理解を深め、評価と治療方法の模倣をします。
理学療法士としての自覚を持たせます。

4年次

【実践】実践する能力を養う

実践に必要な知識を身につけ、国家試験合格をめざします。
疾病や障がいに応じた評価や治療ができるよう指導します。


CURRICULUM / TIME TABLE専門カリキュラム・時間割
専門カリキュラム

倫理学/心理学/表現論/自然科学大系/解剖学/生理学・生理学実習/リハビリテーション概論/理学療法概論/理学療法評価法Ⅰ・Ⅱ/健康科学Ⅰ・Ⅱ/英語・医学英語/物理療法Ⅰ・Ⅱ/運動療法Ⅰ・Ⅱ/日常生活活動Ⅰ・Ⅱ/運動生理学/運動学/運動学実習/人間発達学/病理学/臨床心理学/内科学/整形外科学/神経内科学/精神医学/リハビリテーション医学/理学療法評価法Ⅲ/地域理学療法Ⅰ/脳神経外科学/小児科学/義肢学/装具学/理学療法治療学Ⅰ〜Ⅶ・演習Ⅰ・Ⅱ/福祉住環境論/保健医療福祉制度論/理学療法技術論・理学療法特論/地域理学療法Ⅱ

昼間部1年生の場合

時間割例
1時限9:30~11:00 解剖学Ⅰ 医療倫理学
2時限11:10~12:40 生理学Ⅰ 生理学Ⅱ 解剖学Ⅱ
3時限13:30~15:00 理学療法概論 リハビリテーション概論 表現論 英語 解剖学演習
4時限15:10~16:40 健康学概論 表現論 解剖学演習

※ 上記タイムテーブルは一例です。


夜間部1年生の場合

時間割例
6時限18:30~20:00 生理学Ⅰ 解剖学Ⅰ 表現論 医療倫理学 解剖学演習 リハビリテーション概論
7時限20:10~21:40 生理学Ⅱ 解剖学Ⅱ 表現論 理学療法概論 解剖学演習 健康学概論

※ 上記タイムテーブルは一例です。
※ ダブル・ラーニング履修者は時間割が異なります。

充実したカリキュラム

スペシャリストを育成するための充実したカリキュラム

  • 運動療法

    身体運動を用いた治療法である運動療法を学ぶ

    病気やケガなどで低下した身体機能を向上・維持するために、運動を用いた治療法を学びます。
    関節の動きが悪くなるのを防ぐ方法や筋力アップの方法、心肺機能改善法などを学習し、理論と実践を繰り返しながら、正しい知識と技術を身につけることをめざします。

  • 日常生活動作指導

    日常生活に必要な動作の指導法を学ぶ

    病気やケガなどで実施できない、あるいは実施しにくくなった日常生活動作指導を改善するための指導法を学ぶ科目です。
    寝返る・起きる・座る・立つ・歩くといった日常生活の基礎となる動作を中心に、その指導や介助の方法を、理論と実践の両面から学びます。

  • 物理療法

    温熱療法や寒冷療法など物理的な療法を学ぶ

    病気やケガなどで低下した身体機能を改善するために、物理的手段を用いた治療法を学びます。
    患部を温める方法や冷やす方法、衰えた筋肉を電気刺激で活性化させる方法などを学習し、さまざまな器具の使い方も実技を通して学びながら、物理療法の理論と実践を確実に習得していきます。

サポート

AT資格取得を積極的にサポート

理学療法学科では、国家資格である理学療法士の資格のほか、日本スポーツ協会が公認するアスレティックトレーナー(AT)の資格も取得することができます。
理学療法士の仕事は、身体に障がいを持たれた方に対し、日常生活の動作を取り戻していただき、社会へ復帰させること。そしてATの仕事の一つは、スポーツ選手に対し、競技動作を取り戻していただき、競技へ復帰させること。近年、競技スポーツの現場では、スポーツに関する知識を持ちつつ、医療現場でのリハビリテーションに精通している人材が特に求められています。理学療法士とATの資格の両方を取得することで、活躍する分野が大きく広がります。
ケガを負ったアスリートは、身体的ダメージだけでなく、いつ日常生活に戻れるのか、そして、いつ競技に復帰できるのかといった不安を抱えている場合が多いので、普段からリハビリの現場にいる理学療法士は、アスリートにとって心の支えとしても必要とされる存在なのです。

トピック

昼間部と夜間部、同じ4年間あなたはどちらを選びますか?

  • 昼間部

    学業に専念して理学療法士をめざす

    昼間部は9時30分から始まる1限目から16時40分に終了する4限目までの授業を5日間受講するスタイルです。※毎日4限授業があるとは限りません。
    学業に専念し、アルバイトなどの労働は補足的に行いたいと思っている方に向いています。
    昼間部で学びながら、アスレティックトレーナー(AT)の資格を取得したい方は、学科の授業を受講した後の16時50分から始まる5限目と18時30分から始まる6限目に開講されるAT選択授業を受講することができます。
    昼間部は時間の調整が比較的容易で、授業の復習や実技練習を多く行うことが可能です。友人と同じ目標に向かって密な時間を過ごすことは、将来理学療法士になってからもその経験や友情が大いに役に立つことでしょう。

  • 夜間部

    働きながら理学療法士をめざす

    夜間部は18時30分から始まる6限目から21時40分に終了する7限目までの授業を月曜日から土曜日までの6日間受講するスタイルです。
    昼間は働いて、就業時間を終えてから学びたいと望んでいる方に向いています。病院に勤務している方などは、夜間部を選択されているケースが多いです。
    夜間部で学びながら、アスレティックトレーナー(AT)の資格を取得したい方は、15時10分から始まる4限目と16時50分から始まる5限目に開講されるAT選択授業を受講することができます。そして、理学療法学科・夜間部の授業を受講することになります。
    働きながら学ぶということは、簡単なことではありませんが、仕事と勉強を両立させて国家資格を取得できれば、それは大きな自信となるでしょう。その後に理学療法士として仕事をする際にも、きっと大きな支えとなり仕事上の壁も乗り越えられるはずです。

理学療法学科 年額
  • 昼間部 1,426,000
  • 夜間部 998,000
※入学金およびテキスト教材費は別途必要です。

働きながら就学できる環境も提案しています!
ぜひ、ご相談ください。


INTERSHIP PROGRAM実習・研修プログラム
実習プログラム

実習の現場から

即戦力を生み出す臨床実習を多数用意。 履正社では、大阪を中心とする近畿圏内はもちろん、近畿以外の都道府県の数多くの医療機関・福祉施設とも提携して臨床実習を実施しています。特に3・4年次の実習は合計で約6カ月間にわたり、実際に医療機関のスタッフとともに実習を行います。最終的には指導者と共同で、あるいは指導・援助の下で患者さんに対して理学療法を実施することで、机上の勉強だけではわからない臨床現場を経験できる貴重な機会となります。
このような実習経験の質と量の差が、4年制の専門学校卒の理学療法士が医療・福祉の現場から信頼を寄せられている要因の一つです。
また、親元を離れて下宿しながら学生生活を送り、卒業後は地元での就職を考えている学生にとっては、地元の実習先を選ぶことで、さらに実践的な学びの機会にもなります。

実習の現場から
研修プログラム
海外研修 8月実施(昼・夜間部)3年次(任意)

心を豊かにする海外研修 ベトナム・ホーチミン履正社の教員が現地の施設と直接交渉し、学生目線での研修プログラムを立案しています。ベトナムでは理学療法士の国家資格はありませんが、整形分野の病院やリハビリテーション病院、小児病院などで、理学療法が行われています。日本に比べると設備が不足していますが、工夫と勉強を兼ねて患者様に関わっている医療人の姿があります。ベトナムで医療の本質を学び、理想の医療人について考えます。
※ 研修費は学費に含まれています。

臨床実習

地域のニーズを体験 近畿以外に広がる実習先履正社では、大阪を中心に近畿圏内の数多くの医療・福祉機関と提携して臨床実習を実施していますが、実習先は近畿以外の他府県にも数多く広がっています。
地域の風土を感じ、生活を肌で感じ、地域に暮らす方がに何が必要であるかを考えながら、理学療法を実施できる貴重な経験です。3・4年次の実習は、約6ヶ月間にわたり、机上の勉強だけではわからない臨床体験を経験できる、またとないチャンスとなっています。
地域を離れて下宿しながら学生生活を送り、卒業後は地元での就職を考えている学生にとっては、地元の実習先を選ぶことで、さらに実践的な学びの機会にもなります。

臨床実習の年次目標理学療法に必要な対象者の評価、治療の実践という一連の流れを、机上の学問ではなく現場での体験を通じて学んでいきます。学んだ知識や理論だけでは、必ずしも通用しないということを身をもって体験し、実際の治療では、患者様にとって何が本当に必要なのか、知識の中から取捨選択する必要があります。さらに、身体レベルの障がいだけでなく、患者様の日常生活の動作改善を通じて、生活復帰への意欲を持たせるために、バックアップすることも重要です。
臨床実習は目の前の課題を少しずつ乗り越えていけるようにプランニングされています。


Introduction of teacher先生紹介
池尾 忠思 先生

学ぶことの楽しさを皆さんにお伝えできたらと思います。一緒に頑張りましょう。

  • 履正社国際医療スポーツ専門学校 校長
  • 履正社スポーツ専門学校 北大阪校 校長
  • 理学療法学科 昼間部学科長
  • 理学療法士
  • はり師、きゅう師
  • あんまマッサージ指圧師
木下 拓真 先生

「学ぶ」ということは、とても楽しいことです。
みなさんが、より良い学びが出来るよう精一杯サポートします。

  • 理学療法学科 夜間部学科長
  • 理学療法士
井口 祥平 先生

ともに学び、有意義な学生生活を送りましょう。

  • 理学療法学科 副学科長
  • 理学療法士
岡林 豊 先生

学校での勉強は大変だと思いますが、知識以外にも仲間など得られるものが多いと思います。

  • 理学療法学科 主任
  • 理学療法士
清水 浩之 先生

楽しいことや大変なこともありますが、同じ目標を持つ仲間と共に有意義な学校生活を送りましょう。

  • 理学療法学科 主任
  • 理学療法士
相星 裕生 先生

リハビリにて患者さんを良くするには知識、臨床技術、科学技術の3点が重要です。
どの点もすごく面白いので是非楽しみながら学習し、プロフェッショナルを目指しましょう!

  • 理学療法士
  • 認定理学療法士(脳卒中)
井口 奈保美 先生

未来の自分を作るのは、今の自分です。
なりたい自分になるために、一緒に成長していきましょう。

  • 理学療法士
  • 認定理学療法士(運動器)
  • 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO‐AT)
  • 日本心理学会認定心理士
インタビューを読む

信頼される
理学療法士を目指して。

理学療法士を目指したきっかけは。
「中学生の時に、全国大会の決勝まで行くほどバレーボールに打ち込んでいました。ただ、高校になってケガが多くなり、左膝を3回手術しているんです。お世話になっていた病院の理学療法士の先生がとてもいい方で、アスレティックトレーナーの資格もお持ちでした。教えてもらった運動療法をするとちゃんと良くなるし、試合に復帰できる。すごいなぁと思っていました」
井口先生は本校の卒業生ですが、履正社を選んだ理由を教えてください。
「履正社が、理学療法士と日本スポーツ協会公認のアスレティックトレーナー資格を取れる関西で唯一の学校だと知り、ここしかないと思いました。夜間部を選んだのは、授業料が大幅に抑えられたからです」
卒業後は大阪回生病院で勤めながら、トレーナー活動もされていました。
「履正社在学中、臨床実習でお世話になったのですが、とてもいい雰囲気で。患者様にも『ここはほんまにいいから、就職しとき!』と勧められました(笑)。トレーナー活動にも理解があり、大学のバレーボールチームを見ていました」

学生のうちから、
自ら考える訓練を。

現在、どんな授業を担当していますか。
「1年生対象の『評価学』のほかに、今年の3年生からスタートした新カリキュラム『運動器系理学療法治療学』を担当しています。整形外科の疾患にまつわる障害をどのように捉え、治療するかを考える授業です。さまざまな症例発表や学会発表を提示し、どう思うか意見を出し合います」
自分で答えを探していくんですね。
「ただ受け身で授業を聞いているだけでは、いざ現場に立った時、患者様が抱える背景が掴みづらくなると感じていて。考えたことを実際にやってもらい、効果があるかどうかも自分たちで評価してもらいます。結果が出るとみんな『うわっ』となりますし、記憶にも残る。学生たちが一生懸命、試行錯誤するのをサポートしています」
学生にはどんな理学療法士になってほしいですか。
「理学療法士として頼られる人材になるには『自分で考えられる』という素地が学生時代から培われているかどうかが大事。自分で導いた最適解を、理由を持って提案できるようになってほしいです。また同じくらい、患者様の心に寄り添うことの大切さもしっかりと伝えたいですね」
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市田 修一 先生

未来の理学療法士を育てる。

  • 理学療法士
川瀬 和大 先生

授業を通して、人の体について学ぶことに興味を持っていただければと思います。「楽しい!おもしろい!」と感じてもらえると、すごく嬉しいです。

  • 理学療法士
久保 明裕 先生

大きな社会変革の嵐の中、ともに真の医療人をめざしませんか。

  • 理学療法士
藤井 隆太 先生

理学療法士は「やりがいと責任」のある仕事です。4年間の学生生活の中で学問に励むだけでなく、人としても一緒に成長していきましょう。

  • 理学療法士
松村 明保先生

みなさんが楽しく有意義な学生生活を送れるように全力でサポートします。一緒に楽しく学びましょう。

  • 理学療法士
山川 百代 先生

簡単な道のりではないですが、目標に向かって一歩ずつ頑張っていきましょう。

  • 理学療法士
  • 介護福祉士
山口 宗明 先生

理学療法士には慈しみの心・知識・技術が必要です。「人として」「理学療法士として」ともに学びましょう!

  • 理学療法士
  • 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(AT)

GRADUATES卒業生紹介
梅津 祐輔 さん

1986年、大分県出身。大分工業高校野球部では捕手として活躍する。本校卒業後、医療法人いずみ会阪堺病院に就職。その後独立し、千葉県でコンディショニングセンターを立ち上げる。19年、北海道日本ハムファイターズのトレーナーに就任、現在は1軍を担当

  • 理学療法学科 2009年卒業
  • 北海道日本ハムファイターズ1軍トレーナー
インタビューを読む

夢をあきらめて
欲しくないから。

理学療法士を目指した理由は?
「僕自身プロを目指す高校球児でしたが、肩を壊してしまったんです。2年生のとき、プロ球団のリハビリのためのミニキャンプに参加する機会があり、初めて理学療法士の方に診てもらいました。半年かかりましたがボールを投げられるようになり、『痛みを取れる人がいるんだ』と衝撃を受けました。復帰できる感動を一緒に経験しながら、プロへの夢をあきらめさせない。それができるのは理学療法士なんだ、と知りました。診てくださった先生は、安心感を与えるアプローチがすごく的確で。僕より先にケガの不安を察してくれるんです。『この人、すごいな』と。この時の出会いと体験が、今の心の拠り所になっています」
履正社の理学療法学科を選んだのは。
「何より一期生になれるのが魅力でした。学校も力が入っているはず、と期待していましたし(笑)。当時は3年制の学校が多い中、履正社は4年制だったので『1年多く学べる』と志願しました。たくさんの知識と実践を得たい一心からでした」

後に続く理学療法士の
活躍の場を広げたい。

1軍でのお仕事はいかがですか
「『どうすれば選手が求めていることを、限られた時間内で叶えられるのか』を考えて診るようになりました。1軍選手はケガから回復できないと登録が抹消となり、ファームでリハビリをしてもらうのですが、その選別を委ねられています。プレッシャーと責任の大きさを感じますし、迅速かつ的確な判断、評価を求められます」
選手の体はどう評価するんですか。
「毎日グラウンドに出て確認しています。トレーナー室で得た選手の身体的情報と、グラウンドで見た選手の動きの情報がマッチングしているか等をチェックしています。それらが理学療法士の得意とする動作分析や評価につながります」
梅津さんがトレーナーとして大切にしていることは何ですか。
「相手がどんな人でも丁寧に向き合うことです。選手の状況、立場を鑑みながらどういった声かけがベストか考えています。また、どんな内容の相談を受けても、選手が満足できる治療課程を常に準備しています。ファームにいたときには選手がゲーム復帰できるとやりがいを感じていましたが、1軍では違う役割や達成感があります。理学療法士として野球界で最善を尽くし、後に続く後輩につなげたい。そんな、使命感に近いものを感じています。」
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影石 言光 先生

1981年、滋賀県生まれ。東山高校野球部では3年時に投手として京都府大会準優勝。履正社国際医療スポーツ専門学校を経て、南草津野村整形外科に就職。13年より千葉ロッテマリーンズの専属理学療法士を務め、18年からは1軍アスレティックトレーナーに就任した

  • 理学療法学科 2009年卒業
  • 千葉ロッテマリーンズ1軍アスレティックトレーナー
インタビューを読む

飛び込む勇気が
人を育てる。

今のお仕事の内容を教えて下さい。
「理学療法士として、昨シーズンまでは故障をした選手のリハビリプログラムを組み、試合復帰まで付き添いながら導いていくという役割を担っていました。今シーズンからはアスレティックトレーナーとして選手の身体作りの部分も担当しています」
ロッテには一昨年、系列の履正社高校から安田尚憲選手が入団しましたね。
「高校生は長いシーズンを乗り切る体力をつけることがまず大切ですが、彼は故障もなく、トレーニングも頑張っていたと思います。昨年は一軍も経験でき、プロの厳しさを改めて感じたのではないでしょうか」
野球選手の怪我で一番多いのは?
「やっぱり肩、ヒジですね。腱板や、関節唇、靭帯の損傷が多いです」
どういうリハビリをするのでしょう。
「ゴールは野球ができることですので、通常の臨床で求められる以上のことを考えます。練習時に負荷をコントロールしながら、段階を踏んで上げていくという形になります。肩に痛みが出た選手であれば、痛みをどう取るか、どうすれば投げられるかという方法を探っていきます。具体的には選手によって異なりますが、各関節がどのように動くか、どのような筋力発揮をしているかを考え、アプローチをしています」
やりがいを感じる瞬間はいつですか?
「若手選手も多いので、彼らがケガなく、1年間を終えてもらった時に初めてそう思えますね。完走したなあ、と思います(笑)」

20代の青春を
つぎ込みました。

理学療法士になりたいと思ったきっかけを教えて下さい。
「もともとトレーニングの勉強をしていましたので、理学療法士として身体のことを知れば、身体の状態をマイナスからゼロに回復させるリハビリと、そこからプラスに上げていくトレーニングをつなげられるのではないかと思ったからです。両方わかっていることで、障害を予防できるようなアプローチも取れるのではないかと思って」
学生時代、苦労はありましたか?
「在学中は、休みの度に現場に出て、ボランティアでトレーナーの勉強をしていました。社会人ラグビーのチームをみたり、大学のトレーニングルームや、病院の整形外科でリハビリの補助をしたり。20代の青春をつぎ込みましたが、苦労とは感じなかったです。好きだったんですね。そうやって自分で飛び込むことで得たものや人脈が、今の仕事まですべてつながっています」
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先輩VOICE
大山 陽介 さん鹿児島県立徳之島高等学校 出身
常に上のレベルを目指して

私自身が怪我をした時、理学療法士の方と接する機会があったので、興味を持ちました。履正社はオープンキャンパスに来たときの雰囲気がとても良く、私にあっているなと感じたので入学を考えました。入学してからは、常に上のレベルを目指して勉強するように意識を変えながら取り組んでいます。理学療法士という立場で、地元に貢献できるようがんばっています。

金 雅姫 さん大阪朝鮮高級学校 出身
負傷した選手をケアするトレーナーの方に憧れて

高校3年間ラグビー部のマネージャーをしていました。その時、負傷した選手をケアするトレーナーの方に憧れ、この分野に興味を持ちました。ある時、理学療法士とトレーナーが深い関係にあるということを知り、そのどちらも学べる本校を選びました、高校までとは違い勉強が楽しく、予習・復習をかかさなくなりました。忙しい日々ですが、時間を有効利用しながら勉強しています。

今藤 広大 さん神戸国際大学付属高等学校 出身
少しでもたくさんの選手の役に立ちたい

高校時代のサッカー部のトレーナーが本校の出身で、そのトレーナーの方に憧れていたことと、理学療法士と同時にいろいろな資格を取得できるので入学しました。多くの競技選手を間近で見るようになり、少しでも早くたくさんの選手の役に立ちたいと思うようになりました。自らすすんで勉強するタイプではなかったのですが、学んだ知識が何かの役に立ったときの喜びを実感し人間としても大きくなっていると思います。

松田 賢人 さん兵庫県立尼崎小田高等学校 出身
人を治すことの素晴らしさ

高校の時、部活中に怪我をしてしまい、その時人を治すことの素晴らしさを実感したのが、この分野に進もうとしたきっかけです。以前は、あまり目的なく勉強をしていましたが、履正社では国家試験に向け、短期の目標を立てそれを一つずつクリアしていく計画的な勉強ができるようになりました。まず、国家試験に合格し、幅広い分野で活躍できる理学療法士になることが目標です。

卒業生VOICE

影石 言光 先生
千葉ロッテマリーンズ 理学療法士
2009年卒業 東山高等学校出身
学生時代、共に夢見た仲間は今でも良き同志です

学生時代、共に夢を追いかけた仲間とは今も親交が続いていて、そのほとんどが医療現場で理学療法士として活躍しています。選手の復帰を願い日々仕事に向かう私にとって、日夜患者様のために奮闘する彼らの存在はエネルギーの源。同じ立場で悩みを共感したり、互いにアドバイスしあったり。シーズン中は選手に付きっきりで勉強会やセミナーに参加して新たな知識や最新の情報を得られないぶん、彼らからいろいろ伝授してもらっています。同窓の仲間は今でも良き同志。互いに切磋琢磨できる存在です。

小山 歩 さん大阪府立芥川高等学校 出身
医療法人清仁会洛西シミズ病院 勤務

骨折などで手術をされた方、脳卒中で身体に麻痺が生じた方が生活復帰できるようにリハビリをおこなっています。履正社では障がいのある部分だけでなく全体を見てリハビリを考えることを学んだので、仕事に活かしています、まだ新人ですが、信頼される理学療法士になれるよう努力したいです。

増山 綾子 さん島根県立益田高等学校 出身
医療法人山田医院 勤務

患者様のご自宅を訪問して行うリハビリや、通院患者様のリハビリを担当。履正社時代に授業や実習で教えていただいた臨床での体験談は、今の仕事に大いに役立っています。患者様やご家族が望むサポートを迅速に行えるよう、今後も職務に努めたいと思っています。

牧野 康一 さん京都府立山城高等学校 出身
第一東和会病院 勤務

履正社に入学する前に勤務していた整形外科クリニックで、理学療法士の方と、一緒に働く機会があり、理学療法士の仕事に興味を持つようになりました。そして同時にアスレティックトレーナーの資格も取得できるということで履正社の夜間部へ入学しました。
昼間仕事をしながら通っている学生が多く、モチベーションがとても高かったのが印象的でした。
今は、理学療法士として肩を専門に診るようになり、また、肩の専門医と一緒に研究をさせていただけるようになり、学会で発表もできるようになりました。

長谷川 綾佳 さん大阪府立福井高等学校 出身
愛染橋病院 勤務

理学療法士は病気やケガで日常生活が困難になった患者様の身体機能の回復に最大限努め、社会復帰に導く仕事。理学療法学科では卒業時に高度専門士の称号が授与されます。国家資格取得をめざし、医療チームの一員として活躍する、理学療法士を育成しています。



POLICIES教育目標
理学療法学科 3つのポリシー
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

理学療法学科では、全人的視点を持って対象者を捉え「対象者の能力を最大限引き出す」ことができる理学療法士を理想とします。そのためには、常に正しいことを論理的に探究する姿勢を持ち、基礎医学、臨床医学に深く精通し理学療法学を解釈・実施できる知識と技術を有し、同時に人間的な関わりに長けた人材を育成します。そのため、以下の資質・能力を身につけ、所定の単位を修得した者に卒業を認めます。

1.対象者との関わりの中で出る課題を論理的に探究する能力を身につけている。
2.基礎医学・臨床医学・理学療法学に関わる知識・技術を身につけている。
3.対象者及び他の職種との信頼関係を築くコミュニケーション能力を身につけている。

〈卒業の認定〉
本学科の修業年限である4年以上在学し、下記に定める授業時間数以上を履修し、かつ該当する所定の授業科目及び単位数を修得し、卒業審査に合格した者について校長が卒業を認定します。

授業時間数:3690 時間
所定の単位数:121単位

卒業審査にあたっては、次に掲げる3項目に基づき、学科長が判定します。

1.履修時間の出席率
授業科目ごとの出席時間数が履修時間数の3分の2に満たない者、および実習の出席時間数が履修時間数の5分の4に満たない者は、履修の認定をしないこととする。
2.授業科目ごとの学業成績
3.実習先施設の評価

なお、卒業の認定は最終学年の終わりに行います。

また本学科は修了者に対し文部科学大臣より「高度専門士」の称号が付与されます。「高度専門士」の称号が付与された者は、大学卒業者と同等の学力があると認められる者として、大学院への受験資格が与えられます。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

理学療法学科では「学位授与に関する方針(ディプロマ・ポリシー)」に基づき、「理解」「発展」「深まり」「実践」の過程に応じたカリキュラムを開講します。

1年次(理解)
科学的思考の基盤を形成するため基礎ゼミナール I・II を導入し、理学療法士の根幹である解剖学、生理学、運動学などの基礎医学科目の習熟に向けて系統的な学習を行います。また、高度医療専門職に就く自身の将来の姿を想起し、理学療法基礎実習、医療倫理学、 表現論等を通して適切な人格形成を行います。

2年次(発展)
基礎医学科目を踏まえた上で内科学、神経内科学、整形外科学、脳神経外科学等を学び、 疾患に伴う障がい像を想起できるようにします。また理学療法研究法を通し、これまでに得た知識を発展させることで科学的思考も養います。

3年次(深まり)
理学療法の実践には、科学的思考を基にした論理的な思考過程が必要となります。クリニカルリーズニング、理学療法治療学特講を通し、自身の能力を臨床実践に向けて深めていきます。また理学療法治療学を通し、最新の医学的知見、技術を身につけます。

4年次(実践)
総合臨床実習では、臨床実習指導者の指導・監督の下に患者を担当し、実際の医療現場でチーム医療に貢献しながら、自律的で能動的に臨床能力を身につけます。

入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)

理学療法学科では教育理念および教育目標に基づき、次のような能力や意欲、適性を備えた入学者を求めます。

1.社会的マナー
理学療法士は人生を豊かにできる職業であり、人命を預かる職業です。その第一歩として、社会の中で模範的な行動を示せることが必要となります。

2.豊かなコミュニケーションカ
人は一人ひとりに個性があり、個別の生活背景を抱えています。同じ病気、同じ障害を負ったとしても個性、生活背景によって解決すべき問題も変わります。理学療法士は、患者様一人ひとりとの信頼関係を築くためのコミュニケーションカを特に必要としています。

3.自発的に考え行動できること
理学療法士は、日々更新される医学的知識を得て、最善の理学療法を提供するために努力を惜しまない職業です。そのために自発的に考え、行動ができることが求められます。

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