グローバル化の進むスポーツ現場で
活躍する選手、コーチ、審判を目指す。
昨今、アスリートをはじめ、指導者、レフェリー、チームマネージャーなど競技スポーツに関わるスタッフが海外で活躍する機会が増えてきました。しかし自らのスキルを国際舞台で活かすためには、言語の壁を乗り越えなければいけません。
本専攻は、アスリートとして、あるいは指導者、レフェリー、パーソナルトレーナー等として、国内だけでなく海外でも活躍できるスポーツ人材を育成するために設置されました。英語を修得し、将来的に海外でのプレーやコーチングを実現したい方にはぴったりのカリキュラムを用意しています。
スポーツ学科でプレーヤーとしてのスキルや専門資格を取得した後は、他との差をつける英語でのコミュニケーションスキルの完成を目指します。
外国語学科の授業は、一般的な英会話の他にスポーツ実況を使ったリスニング、スポーツ記事のリーディングなど実践的な内容も多く、自分の得意分野を通じて英語力を伸ばせることが特長です。また、2回の短期留学を通じて、海外のスポーツ文化を直接体験することができる点も魅力です。
CURRICULUM
カリキュラムの仕組み
- 野球コース
- バスケットボールコース
- サッカーコース
- ソフトテニスコース
- ライフ・フィットネス
トレーナーコース
- 英語コース
1年目はスポーツ学科(競技系コースまたはライフ・フィットネストレーナーコース)に入学し、専門スキルを磨きます。2年目は、午前中はスポーツ学科の授業を受け、午後は外国語学科の授業を受ける“二階建て”の時間割。そして3年目は外国語学科のみの在籍となり、英語でのコミュニケーション能力の完成を目指します。また、計2回の短期留学(必修)も行います。
POINT
学びのポイント
01.「1年早く」卒業できる。
スポーツ学科(競技系コースまたはライフ・フィットネストレーナーコース、いずれも2年制)と外国語学科(2年制)の合計4年間のカリキュラムを3年間で修了できます。
02.もれなく適用される大幅な減免。
「国際スポーツ専攻」の履修者には、全員に大幅な減免を適用。スポーツ学科1年分の授業料、施設設備費、外国語学科の入学金等をあわせたうち最大113万円を減免します。
03.他では得られないオリジナルの留学経験。
本専攻では2年目の冬と3年目の夏、あわせて14週間の海外留学が必修となります。語学学校で英語力を伸ばすだけでなく、本校スタッフの人脈を活かし、現地でスポーツ関連プログラムに参加することもできる点が特長です。オリジナルの留学経験を通して海外のスポーツ文化を身をもって知ることは、自身の進路に大きな影響を与えるはずです。
VOICE
先輩VOICE
自分に英語力をプラスすることで、どんなキャリアを手に入れたい?
サッカー × 外国語学科
一村 春陽さん
英明高校出身
サッカー × 外国語学科
降幡 昌純さん
天理高校出身
海外の指導者資格を取りたい。
ヨーロッパでサッカー指導をするのが夢です。そのため、日本の指導者資格やキーパーライセンスだけでなく、イギリスのFAコーチラインセスも視野に入れています。レベルが高いと言われる海外の指導者資格を持つことで、日本のサッカー界でも必要とされる人材へのアドバンテージにしたいと考えています。国際スポーツ専攻で学ぶ英語は、ネイティブの先生ならではのリアルな表現を知ることができて、勉強になります。オールイングリッシュでの流暢な会話はまだ難しいですが、海外の人とフレンドリーに話せることを目標に頑張っています。
ライフ・フィットネストレーナー × 外国語学科
黒﨑 葉さん
千葉県立松戸国際高校出身
フィットネスの最先端に触れたい。
海外のフィットネスプログラムを指導できるインストラクターになり、スポーツ科学の先進国・オーストラリアで働くのが目標です。フィットネスと英語、両方が学べる国際スポーツ専攻はそんな私にぴったりでした。高校でも英語はしっかり学んでいたほうですが、ここは「話す」「伝える」授業が多く、海外の人とコミュニケーションを取るのに役立つ内容ばかり。今までは「文法合ってるかな?」と話す前にためらいがちでしたが、先生方は「間違えてもいいから話そう」というスタンス。会話へのハードルが下がり、自信がついてきました。
INTERVIEW
特別インタビュー
自分に英語力をプラスすることで、どんなアドバンテージがありますか?
プロラグビーレフェリー
久保 周平さん
1981年、福岡県生まれ。大学2年時にレフェリーの活動を開始。2014年にプロに転向し、16年、日本人として初めて「スーパーラグビー」の主審を務めた
日本とは違うものが見たい。
私は元々、日本とは何か違ったものを見てみたいという好奇心がありました。高校でラグビーを経験して、自分はプレーヤーよりもレフェリーの方が、それが見られる可能性があると思っていました。
でも24歳の時、海外で、言葉ができないと高校生レベルの試合もうまくレフェリングできないことに気づき、ショックを受けました。
私が言えるのは、英語を学ぶのは20歳を過ぎてからでは遅いということ。上達のためには、いかに早い段階で、海外やそれに近い環境に自分の身を置くことができるかが鍵になると思います。
これからのスポーツ界には、間違いなく英語が必要。私がもし海外のトップの現場にアシスタントのレフェリーを連れていくとすれば、能力が一緒なら英語ができる子を選びます。それに、英語をやって外で色んなことを感じれば、絶対に人生の幅も将来の道も広がる。若い人には、とにかく外に出て勉強してほしいですね。
元シドニーFCサッカー選手
森安 洋文さん
1985年、東京都生まれ。幼少期をアメリカで過ごす。2010年にオーストラリアに渡り、シドニーFCで三浦知良選手以来、クラブ史上2人目の日本人選手となる
海外で契約を勝ち取れた理由。
私がオーストラリアに海外挑戦した時、現地では10人くらいの日本人がプロになろうと頑張っていました。でも最終的に1部のチームで契約を勝ち取れたのは自分だけ。その一番の要因は、英語でコミュニケーションを取ることができたからです。監督やスタッフと誰も間に置かずに話すことができ、ダイレクトに情報を得ることができたから、誤解も気持ちのズレも生じることがなかったのです。
もし、ミーティングで監督が何を言っているのか本当に理解できなければ、アスリートにとっては致命的です。練習一つにしても、何の目的でやっているのかを把握しておかなければ、チームのためにもなりません。サッカーはグラウンドだけで成立するわけじゃない。会話は、技術と同じくらい大事なんですよね。
10代のうちは言葉に対する吸収力があります。18歳、19歳で気づいて始めるのと、20歳を超えてから始めるのとでは伸び幅が大きく違ってくるでしょう。
将来のオプションを間違いなく増やす英語に、ぜひ今の内にトライしてください。
- ※肩書き、インタビューの内容は取材当時のものです。
海外でもコミュニケーションを楽しみたい。
ずっと頑張ってきたサッカーを続けながら、指導者資格を取りたい。いつか、海外に行って英語でコミュニケーションが取れるようになりたい。このふたつを叶えたくて、履正社に決めました。基礎英語やTOEIC対策、オールイングリッシュでの会話など、難しい授業もあるけれど、楽しみながら学んでいます。先生はネイティブの方がほとんどですが、うまく英語が出てこなかったり聞き取れない場合は、日本語でも助け舟を出してくれるので安心です。今は日本語字幕を見ないで映画を楽しめるようになるのが目標です。