こんにちは、学科長田中です。
医療国家免許の取得は、国の規定した教育カリキュラムを履修し、実技試験に合格して国家試験の受験資格を得る事になります。
その中でも義務付けられているのは、解剖学です。
履正社柔整では解剖学、特に実習に重視してカリキュラム編成、科目を各学年に配当しており、1年の2月に1回、2年の6月と12月に2回、3年の12月に1回、合計4回実施している。
その中でも、2年次と3年次は死因究明のための評価を見学する。
学生は死因から死に至る病態の変化や状態を想像し、座学で得た知識から、学術的かつ臨床的な検証と分析を行う。
もう一つは、命の尊厳と価値。幼児虐待などで命を失った事例が社会問題となる中、命の倫理観念を身につけた立派な大人に育って、柔道整復を通じて社会で活躍してほしいとの目的もある。
今回は、とある警察本部から出版されている広報誌に、検視を担当された方の二つの声が記憶に残りました。
一つは「ご遺体に対しての尊厳」、もう一つは「遺族の気持ち」です。
もう一言、最後にこう記されていました。
『ご遺体は単なる物ではなく、人であり、その人には必ず人生があったのです』
生前の人生を思い浮かべ、家族の気持ちを理解する。
卒業した履正社柔整の学生もいつかは家族を持ち、子どもに恵まれるだろう。
在学中に4度ある解剖実習を通じて、社会的にも模範となる立派な社会人、医療専門職者を養成したい。