ソフトテニスコース
卒業生・教員インタビュー

紙岡 里帆 さん
1993年、広島県生まれ。広島県立三次高校出身。ソフトテニスコースを卒業後、柔道整復学科に内部進学し柔道整復師の免許を取得。整形外科に就職し、勤務外の時間で同じ職場のスタッフで作ったトレーナー会社にてソフトテニス指導者及びトレーナーとして活動中
- ソフトテニスコース 2014年卒業
- 医療法人土居整形外科・トレーナー派遣企業KID勤務
こんなに夢が
広がるとは!
- 高校時代の夢は何でしたか?
- 「特にこんな仕事に就きたいと考えていたわけではありませんでした。ただ、まだまだソフトテニスを続けたかったですし、将来は何かソフトテニスに携わる仕事、例えばショップの店員さんになっているのかなあ、くらいのイメージしかなかったです」
- 履正社はどんな学校でしたか?
- 「家みたいなところでした(笑)。ソフトテニスコースの髙井先生、福島先生は学生一人ひとりを家族のように、競技の面でも生活の面でもみて下さったので、私の内気で弱気な性格も大きく変わったと思います。先生方には感謝しきれませんし、履正社に来て本当によかったと思っています」
- ちなみに、入学前の競技レベルは?
- 「地区大会では優勝するけれど、県大会では1・2回戦で負けるくらいでした」
- まわりの同級生たちも同じくらい?
- 「入学してくる学生の競技レベルは、バラバラです。インターハイに出ている人もいれば、私と同じくらいの学生や、中学ではやっていたけれど、高校ではやっていないという人もいました」
学科間の交流で
見つけ出した夢。
- 今の職業に就いたきっかけは?
- 「ソフトテニスコースでは、週2回、他学科でトレーナーの勉強をしている学生が私たちをサポートしてくれていました。それで初めて柔道整復師という仕事を知って、医療に携わる仕事に就けば、将来ソフトテニスにも携われるかもしれないと気づいたんです。あの時、他学科の学生と交流してなかったら、今の私はいないと思います」
- お仕事の内容を簡単に教えて下さい。
- 「整形外科のリハビリ室で勤務しています。患者さんの中には、ソフトテニス競技者の方もおられます。あと、整形外科がお休みの日に、高校のソフトテニス部で技術面の指導や、トレーナー活動を行っています。履正社で取った連盟公認ソフトテニス指導員の資格や、トレーニング指導者の資格、U‒17日本代表監督やトレーナーから直接教わった知識が、今とても役立っています」
- 後輩に一言を。
- 「医療国家免許やソフトテニスにかかわる様々な資格を取得できて、そしてそれが使える環境を紹介して頂ける。こんなに夢が広がるなんて、高校生の時には想像もしていませんでした。この感謝の気持ちを、後輩のみなさんにもお伝えしたいです」

高井 翔宇 先生
1983年、福岡県出身。明治大学体育会ソフトテニス部時代、全日本大学王座決定戦優勝など好成績を残す。大学卒業後、一般企業勤務を経て 2008年より本校ソフトテニス専攻の教員を務める。現在もさまざまな大会に出場し入賞を果たしている。ポジションは前衛
- ソフトテニスコース教員
社会に出ても
通用する力を養う。
- ソフトテニスコースにはどんな学生が入学してきますか。
- 「国内で唯一、ソフトテニスを専門的に学べることもあり、全国から学生が集まります。競技歴もレベルも多様です。また、競技を続けながら医療国家免許や日本スポーツ協会公認のアスレティックトレーナー資格を取得するダブル・ラーニング制度を履修する学生も多いですね」
- 実技の授業では、どんな練習を行っていますか。
- 「あえていろんな練習スタイルを経験してもらいます。試合を控えているときはゲーム形式ですが、普段は基礎から応用まで幅広く行います。ストロークひとつとっても動きの少ない練習もあれば、動きの多い練習も行います。コーディネーション力を上げたり、体力トレーニング要素のあるものなどさまざまな練習を取り入れ、技術の幅を広げています。授業の前後に自主練習をしている学生もいます」
- 学生は卒業後、どんなキャリアを歩んでいきますか。
- 「コーチやトレーナーを目指す人がいたり、国家資格を活かして医療の道へ進む人もいます。一方で、競技とは関連がない企業に勤める人もいます。ソフトテニスの大会は週末に行われることが多く、土日や祝日に休みやすい企業で働きながら大会に出て競技に関わる方向もあるからです。だから、卒業生の進路はさまざまです」
ソフトテニスで
人間性を磨く。
- 今まで学生と関わってこられた中で、うれしかったことを教えてください。
- 「試合会場で他校の学生が『履正社の学生って、めっちゃ一生懸命だよね』と会話をしていたのを聞いたときです。彼らからすると、一生懸命にプレーするから嫌な試合相手なのだと思いますが、それがうれしかったですね」
- ソフトテニスを通して学んでほしいことは何ですか。
- 「技術の向上を目指して練習はしますが、ただ上手いだけじゃだめです。どの世界でも、輝き続けるには人間性が問われます。目先の勝ち負けにこだわるのではなく、人間力を磨くためにソフトテニスをしていることにも気がついてほしい。好きなことに真剣に向き合っていると、自分の甘さや弱い部分はどうしても出てきます。そこから逃げずにいれば大きく成長するし、社会に出て、たとえつまずいても同じように乗り越えていけると思っています」
先輩VOICE

川野 莉於 さん宣真高等学校 出身
株式会社インターナショナルスポーツ 勤務
ソフトテニスを専門的に学べる唯一の学校だったため、履正社を選択。入学時は選手生活を続けたいと考えていましたが、指導法の授業を受けたとき、初めて指導者という道を意識しました。履正社では、トレーニングや指導に関する知識を効率的に勉強できます。ソフトテニスの楽しさを多くの方に知ってほしいので、一回一回のレッスンを大事にしたいです。

三木 悠慎 さん兵庫県立西宮香風高等学校 出身
株式会社ヒマラヤ 勤務
ソフトテニスをずっと続けたいと考えていた私は、高校の先生の紹介で履正社を受験しました。就職した今、在学中のイベント運営などで学んだコミュニケーションの大切さが、仕事にも活かされていると思います。特にお客様のお話を聞いてお望みの商品を見つけ、気に入って購入いただいた時などにそれを感じます。休日、趣味のソフトテニスで履正社の仲間達と会うのを楽しみに、仕事を頑張っています。履正社は楽しく最高の仲間や先生方に出会え、成長できる場所だと思います。

植野 真未 さん京都府立東稜高等学校 出身
東京女子体育大学体育学部体育学科 編入学
履正社でソフトテニスを学んで、もっと幅を考えました。1年生の12月から大学編入対策の授業を受け始め、小論文は週1回キャリアセンターの先生に添削してもらいました。そして東京女子体育大学に合格、教員免許も取得できました。現在は小学校の先生をしています。

中野 将太 さん大阪府立花園高等学校 天理大学 出身
株式会社宇津原商会テニスショップラリー 勤務
現在、神戸市にある「テニスショップラリー」に勤務。ガット張りやショップの営業の様とテニスをすることも、仕事の一環としてこなしています。履正社で学んだ技術や知識のほか、どうすれば相手に伝わるかという相手中心の考え方が、現在の仕事の役に立っています。伝統あるショップの誇りを守れるように努力したいです。

渡辺 恒平 さん愛媛県立今治東高等学校 出身
株式会社ハロースポーツ 勤務
私はソフトテニスコースの第一期生です。当時、学生は私を含めてわずか3名でした。これからどうすればいいのか。後輩に何を残してあげれば良いのか悩んでいたことを、鮮明に思い出します。今働いているテニスクラブでの仕事は、小学生から大人まで幅広い年齢の方々にソフトテニスを教えることです。生涯スポーツとして人気の高いソフトテニスは、趣味や健康のためにプレーする方も多いようです。試合で勝てたよと小学生に言われたときは、本当に嬉しいです。今後は、もっとソフトテニス界を盛り上げる一員になりたいと思います。