Introduction of learning学びの紹介

理学療法士が活躍できる分野は、主に「医療」「福祉」「保健」「スポーツ」があります。本学科では、この4つの分野を専門的に学ぶ充実したカリキュラムを用意しています。
また、世代ごとに起こり得るあらゆる障がいについて理解を深め、幅広い世代に対応できる理学療法士を育成します。

学習環境

本校理学療法学科は、新校舎に移転する令和6年より学習環境をリニューアル。
最新のICTや学習アプリを活用し、学生とのコミュニケーションをきめ細かくとることで、一人ひとりのつまづきを未然に防ぐとともに、確実な学習習慣の定着と資格取得につなげます。

STRONG POINT 1

学びの個別最適化

本校は、学生それぞれに学びのパターンがあると考えています。
ICTを活用し、一人ひとりと向き合うことで学びの意欲が向上するよう、しっかりとコーチングを行います。

Ⅰ.授業動画、タブレットを活用したICT教育

学習習慣を定着させるために、本校が主要科目で導入するICT教育のサイクルは以下の通りです。①授業動画で予習・復習。②授業中はタブレットを活用し、演習と詳しい解説を中心に協働学習。③自宅では問題演習アプリなどを活用して知識の定着をはかります。

Ⅱ. 個人カルテ( オンライン・ポートフォリオ)の活用

本校では成績や出席状況、実習の活動報告など、学生の活動成果を一元管理し、生徒個々の状況に応じた学習サポートを行います。個別面談時にはオンライン・ポートフォリオをもとに、一人ひとりに対してきめ細やかで面倒見のよい指導を行います。

Ⅲ. 学校オリジナルの無料学習アプリを開発

学生が最初につまづきやすい科目の筆頭ともいえる「解剖学」「生理学」を中心に、本校はオリジナルの学習アプリを製作。学びをたのしむための仕掛けが施されたこのアプリを使って復習することで、授業で学んだ知識の定着がスムーズに行えます。

STRONG POINT 2

オリジナルの専攻ゼミ

理学療法学科の生徒は、個人の目標や進路に沿って、時間の使い方をアレンジできます。
授業と専攻ゼミを自由に組み合わせることで、教育プログラムを自分自身でカスタマイズしましょう。

専攻ゼミの概要

専攻ゼミは1コマ90 分。毎週、授業外の時間に特別講義が開講されます。国家試験対策をはじめ、より高度な理学療法を身につけるための「アドバンスゼミ」では、特別講師による多様な講演やワークショップに参加することができます。また、医療現場で外国人に英語で応対する技術を訓練するグローバルゼミも開講されます。

理学療法アドバンスゼミ

「理学療法アドバンスゼミ」では、プロの理学療法士として働いている卒業生や講師を招いてのワークショップ・講演・講義をはじめ、授業の理解の取りこぼしを防ぐために復習に力点をおいた補講、国家試験対策のための演習講座などが開講される予定です。

グローバルゼミ

どの医療現場でも、英語が使える人材はのどから手が出るほど欲しい時代。「グローバルゼミ」では医療現場での基礎英会話や医療関連記事の読み方など、医療専門英語をネイティブ教員がロールプレイを通じて徹底的に鍛えます。

※専攻ゼミの内容は予定であり、変更の可能性があります。

※専攻ゼミの受講は希望選択制です(アドバンスゼミは原則無料で、グローバルゼミはダブル・ラーニングの「国際医療専攻」を選択することになります)。

学びのステップ

1年次

【理解】基礎学力を養う

人体の構造と仕組みについての知識を身につけ、
評価や治療への興味を促します。医療に携わる者としての意識を持たせます。

2年次

【発展】ヒトを観る目を養う

疾病と障がいの知識、そして評価と治療方法の基礎を学びます。
医療に携わる者としての意識を高めます。

3年次

【探求】ヒトを診る目を養う

疾病と障がいについての理解を深め、評価と治療方法の模倣をします。
理学療法士としての自覚を持たせます。

4年次

【実践】実践する能力を養う

実践に必要な知識を身につけ、国家試験合格をめざします。
疾病や障がいに応じた評価や治療ができるよう指導します。

卒業後の主な進路

  • 病院・リハビリセンター就職
  • スポーツチームとのメディカルスタッフ契約
  • 健康増進施設・福祉施設就職
  • 大学院進学 など

取得可能な資格

  • 理学療法士(国家免許)
  • 高度専門士 など

※以下、ダブル・ラーニング選択者のみ

  • 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
  • 各種競技指導者資格
  • TOEIC800(目標スコア)

専門カリキュラム・時間割

専門カリキュラム

倫理学/心理学/表現論/自然科学大系/解剖学/生理学・生理学実習/リハビリテーション概論/理学療法概論/理学療法評価法Ⅰ・Ⅱ/健康科学Ⅰ・Ⅱ/英語・医学英語/物理療法Ⅰ・Ⅱ/運動療法Ⅰ・Ⅱ/日常生活活動Ⅰ・Ⅱ/運動生理学/運動学/運動学実習/人間発達学/病理学/臨床心理学/内科学/整形外科学/神経内科学/精神医学/リハビリテーション医学/理学療法評価法Ⅲ/地域理学療法Ⅰ/脳神経外科学/小児科学/義肢学/装具学/理学療法治療学Ⅰ〜Ⅶ・演習Ⅰ・Ⅱ/福祉住環境論/保健医療福祉制度論/理学療法技術論・理学療法特論/地域理学療法Ⅱ

スペシャリストを育成するための充実したカリキュラム

  • 運動療法

    身体運動を用いた治療法である運動療法を学ぶ

    病気やケガなどで低下した身体機能を向上・維持するために、運動を用いた治療法を学びます。
    関節の動きが悪くなるのを防ぐ方法や筋力アップの方法、心肺機能改善法などを学習し、理論と実践を繰り返しながら、正しい知識と技術を身につけることをめざします。

  • 日常生活動作指導

    日常生活に必要な動作の指導法を学ぶ

    病気やケガなどで実施できない、あるいは実施しにくくなった日常生活動作指導を改善するための指導法を学ぶ科目です。
    寝返る・起きる・座る・立つ・歩くといった日常生活の基礎となる動作を中心に、その指導や介助の方法を、理論と実践の両面から学びます。

  • 物理療法

    温熱療法や寒冷療法など物理的な療法を学ぶ

    病気やケガなどで低下した身体機能を改善するために、物理的手段を用いた治療法を学びます。
    患部を温める方法や冷やす方法、衰えた筋肉を電気刺激で活性化させる方法などを学習し、さまざまな器具の使い方も実技を通して学びながら、物理療法の理論と実践を確実に習得していきます。

AT資格取得を積極的にサポート

理学療法学科では、国家資格である理学療法士の資格のほか、日本スポーツ協会が公認するアスレティックトレーナー(AT)の資格も取得することができます。
理学療法士の仕事は、身体に障がいを持たれた方に対し、日常生活の動作を取り戻していただき、社会へ復帰させること。そしてATの仕事の一つは、スポーツ選手に対し、競技動作を取り戻していただき、競技へ復帰させること。近年、競技スポーツの現場では、スポーツに関する知識を持ちつつ、医療現場でのリハビリテーションに精通している人材が特に求められています。理学療法士とATの資格の両方を取得することで、活躍する分野が大きく広がります。
ケガを負ったアスリートは、身体的ダメージだけでなく、いつ日常生活に戻れるのか、そして、いつ競技に復帰できるのかといった不安を抱えている場合が多いので、普段からリハビリの現場にいる理学療法士は、アスリートにとって心の支えとしても必要とされる存在なのです。

トピック

昼間部と夜間部、同じ4年間あなたはどちらを選びますか?

  • 昼間部

    学業に専念して理学療法士をめざす

    昼間部は9時30分から始まる1限目から16時40分に終了する4限目までの授業を5日間受講するスタイルです。※毎日4限授業があるとは限りません。
    学業に専念し、アルバイトなどの労働は補足的に行いたいと思っている方に向いています。
    昼間部で学びながら、アスレティックトレーナー(AT)の資格を取得したい方は、学科の授業を受講した後の16時50分から始まる5限目と18時30分から始まる6限目に開講されるAT選択授業を受講することができます。
    昼間部は時間の調整が比較的容易で、授業の復習や実技練習を多く行うことが可能です。友人と同じ目標に向かって密な時間を過ごすことは、将来理学療法士になってからもその経験や友情が大いに役に立つことでしょう。

  • 夜間部

    働きながら理学療法士をめざす

    夜間部は18時30分から始まる6限目から21時40分に終了する7限目までの授業を月曜日から土曜日までの6日間受講するスタイルです。
    昼間は働いて、就業時間を終えてから学びたいと望んでいる方に向いています。病院に勤務している方などは、夜間部を選択されているケースが多いです。
    夜間部で学びながら、アスレティックトレーナー(AT)の資格を取得したい方は、15時10分から始まる4限目と16時50分から始まる5限目に開講されるAT選択授業を受講することができます。そして、理学療法学科・夜間部の授業を受講することになります。
    働きながら学ぶということは、簡単なことではありませんが、仕事と勉強を両立させて国家資格を取得できれば、それは大きな自信となるでしょう。その後に理学療法士として仕事をする際にも、きっと大きな支えとなり仕事上の壁も乗り越えられるはずです。

理学療法学科 年額
  • 昼間部 1,426,000
  • 夜間部 998,000

※入学金およびテキスト教材費は別途必要です。

働きながら就学できる環境も提案しています!
ぜひ、ご相談ください。

COLUMN

実習の現場から

履正社では、大阪を中心とする近畿圏内はもちろん、近畿以外の都道府県の数多くの医療機関・福祉施設とも提携して臨床実習を実施しています。特に3・4年次の実習は合計で約6カ月間にわたり、実際に医療機関のスタッフとともに実習を行います。最終的には指導者と共同で、あるいは指導・援助の下で患者さんに対して理学療法を実施することで、机上の勉強だけではわからない臨床現場を経験できる貴重な機会となります。
このような実習経験の質と量の差が、4年制の専門学校卒の理学療法士が医療・福祉の現場から信頼を寄せられている要因の一つです。
また、親元を離れて下宿しながら学生生活を送り、卒業後は地元での就職を考えている学生にとっては、地元の実習先を選ぶことで、さらに実践的な学びの機会にもなります。

実習の現場から

昼間部1年生の場合

時間割例
1時限9:30~11:00 解剖学Ⅰ 医療倫理学
2時限11:10~12:40 生理学Ⅰ 生理学Ⅱ 解剖学Ⅱ
3時限13:30~15:00 理学療法概論 リハビリテーション概論 表現論 英語 解剖学演習
4時限15:10~16:40 健康学概論 表現論 解剖学演習

※ 上記タイムテーブルは一例です。

夜間部1年生の場合

時間割例
6時限18:30~20:00 生理学Ⅰ 解剖学Ⅰ 表現論 医療倫理学 解剖学演習 リハビリテーション概論
7時限20:10~21:40 生理学Ⅱ 解剖学Ⅱ 表現論 理学療法概論 解剖学演習 健康学概論

※ 上記タイムテーブルは一例です。
※ ダブル・ラーニング履修者は時間割が異なります。

体験型学習

海外研修 8月実施(昼・夜間部)3年次(任意)

心を豊かにする海外研修 ベトナム・ホーチミン

履正社の教員が現地の施設と直接交渉し、学生目線での研修プログラムを立案しています。ベトナムでは理学療法士の国家資格はありませんが、整形分野の病院やリハビリテーション病院、小児病院などで、理学療法が行われています。日本に比べると設備が不足していますが、工夫と勉強を兼ねて患者様に関わっている医療人の姿があります。ベトナムで医療の本質を学び、理想の医療人について考えます。
※ 研修費は学費に含まれています。

臨床実習

地域のニーズを体験 近畿以外に広がる実習先

履正社では、大阪を中心に近畿圏内の数多くの医療・福祉機関と提携して臨床実習を実施していますが、実習先は近畿以外の他府県にも数多く広がっています。
地域の風土を感じ、生活を肌で感じ、地域に暮らす方がに何が必要であるかを考えながら、理学療法を実施できる貴重な経験です。3・4年次の実習は、約6ヶ月間にわたり、机上の勉強だけではわからない臨床体験を経験できる、またとないチャンスとなっています。
地域を離れて下宿しながら学生生活を送り、卒業後は地元での就職を考えている学生にとっては、地元の実習先を選ぶことで、さらに実践的な学びの機会にもなります。

臨床実習の年次目標

理学療法に必要な対象者の評価、治療の実践という一連の流れを、机上の学問ではなく現場での体験を通じて学んでいきます。学んだ知識や理論だけでは、必ずしも通用しないということを身をもって体験し、実際の治療では、患者様にとって何が本当に必要なのか、知識の中から取捨選択する必要があります。さらに、身体レベルの障がいだけでなく、患者様の日常生活の動作改善を通じて、生活復帰への意欲を持たせるために、バックアップすることも重要です。
臨床実習は目の前の課題を少しずつ乗り越えていけるようにプランニングされています。

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