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日常生活(ブログ)

理学療法学科

阪神淡路大震災より18年

1月17日には阪神淡路大震災より18年が経過しました。東日本大震災よりも2年が経とうとしています。経過期間に差はありますが社会、町、人々はそれぞれがリハビリテーションしていると言えるでしょう。

18年前の震災直後、我々理学療法士の多くは臨床現場で外傷や障害を受けられた方々のリハビリテーション医療に関わり、被災地へはボランティア活動として参加しました。私も当時大阪市内の病院で勤務しており、震災で外傷や障害を受けられた5人の方の理学療法を担当させていただきました。病院が特定機能病院でしたので、倒壊した家屋の下敷きになり脊髄を損傷された重症患者さんを多く受け入れていました。

その中で、日系3世ブラジル人の18歳の青年との思いは今も強く残っています。
担当させていただいたのは3カ月間でしたが、その後リハセンターを経由し、母国のブラジルへ帰国され音信が途絶えてしまいました。
ところが、11年経った平成18年の1月、新聞に記事として彼のことが大きく取り上げられ、久しぶりに彼の情報を得ることができました。その記事ではブラジルで明るく元気に、障害者のために車いすで活動する彼の姿が紹介されていました。何度も何度もその記事を読み返し、当時の彼との思い出と強く生きる彼の姿に感度と慶びをいただきました。
今もその記事は大切に保管しています。

18年前に生まれた皆さんは今受験生です。その数%の方が理学療法士を目指して受験されています。受験生の皆さんの成長と共に社会・町・人々はリハビリテーションしてきました。震災に何がしか関係した皆さんが、障害を持った方の支えになりたいとの素晴らしい意思示していてくれます。その意思を貫き一人でも多く理学療法士になっていただきたいと思います。

                               記 小林

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