CLOSE

BLOG

日常生活(ブログ)

理学療法学科

無を捉える

「0」という数字について考えてみたことはありますか?

そもそも数字は1個、2個というように物を数えるためのものです。
存在しないものを数えることはありませんから、「0」という数字もありませんでした。
「0」は数学を行う上で必要になり、インドで発明されたといわれています。
「0」という数字があるということは、存在しないことをを「0個ある」と表現するということです。

日常の感覚で捉えると「0」という数字は不自然な数字ですよね。
でも、無いということをうまく捉えようとして「0」は受け入れられたのです。

この、「無いということをうまく捉える」ということは意外に難しいことです。

例えば、仕事で問題が生じたときに、上司から「対策を講じるように」と命令されたとします。
そして、充分に考えた結果、何もしなくてもいいという結論に至ったとします。
そんなとき、「何もしないという対策を講じます」と上司に報告すれば、「ふざけるな」と怒られてしまいそうです(言い方の問題は無視してください)。

また、理学療法では患者さんの治療プログラムを考えますが、何もしないというプログラムは思いつかない傾向があります。
そして、無理な治療のため症状が悪化するということが起こります。

無いということもうまく捉えられるようになりたいと、私はいつも思っています。

専任教員 松崎仁志

前の記事 記事一覧 次の記事
オープンキャンパス資料請求