ブログ

2011.09.15
『エルゴノミック・シーティング』

9月19日(土)、毎年恒例となっていますベングト エングストローム先生をスエーデンよりお招きし『エルゴノミック・シーティング』の講義・実技指導を行っていいただきました。同先生は、世界各地で御活躍されており、シーティングの理論講義や実技指導をされています。
午前は、理学療法学科昼・夜間部3年生に対し、主に座位の評価や身体の動かし方を中心に講義と実技を行っていただきました。座位を改めて見直し、学生はいかに負担をかけない座り方が重要なのかを再認識していました。また、一部の女生徒は(講義よりも)同先生の格好良さに見惚れていました。

午後は、卒業生と臨床実習でお世話になっている施設の先生方を対象に、疾患ごとの患者様の状態を設定し、適切なシーティングを行うには、どのような工夫をしなければならないのかをグループで検討ししていただき、同先生に実技として車椅子座位の設定と座位獲得指導をしていただきました。参加していただいた皆さんは初対面でありながらグループに分かれて討論し、終始積極的に参加されていました(さすがに同職種の接点です)。
車椅子と言うと、一見楽な乗り物と言うイメージがあるかと思いますが、疾病による障害の程度や身体の状態によっては、苦痛な乗り物になってしまいます。いかに、患者様個人の状況に合わせた安楽な座位姿勢を作り、車いすに安定して座れるようにするのかということは重要なことです。その安楽な姿勢で食事等の日常生活における活動を行っていただき、毎日を快適に過ごしていただけるように、私たち理学療法士は常に対象者のことを考え行動していきたいと思います。

いっちゃん

合わせて読みたい
  • NOW AND HERE 履正社卒業生の今。
  • 理学療法学科のFacebookもチェック