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2010.12.29
学生を“うつ状態”から守る ~その前兆と対処法~

こんにちは、教員Kです。
この度、近畿理学療法士連絡協議会大阪部会に参加しました。
会場は、ホテル阪急エキスポパーク内の会議場でした。
この地は大阪万博の名残を残し、ホテル正面には車が数百台は駐車可能なほどの広大な駐車場が有りました。

今回は、「学生を“うつ状態”から守る ~その前兆と対処法~」をテーマに地域リハビリ研究所の臨床心理士である北谷先生に御講演頂きました。

現代社会に於いては、うつ病で医療機関を受診される人が増加傾向にあり、日本全国で年間100万人を超えるそうです。

症状はあるが、「辛さを表に出そうとしない者や、出せない者」「手助けを求めようとしない者や、求める事が出来ない者」など性格的特徴によって周りにも認識されていない者も含めると更に増大するそうです。

このうつ状態の発症には、ストレスの蓄積が原因であると考えられています。
私たち教員は、学生の就学を阻害する“うつ状態”の発生を抑制する為に尽力していますが、感情の表出が少ない学生に於いては見落としてしまい、現象が出てから気付くという後手に回る事もあります。

全てのストレスに教員が学生の前面に立って対処する事は、成長する上で必要とされる社会的刺激までも排除することに繋がり兼ねないので、より慎重な対応が求められると考えます。

それには、ストレス過剰時のサインに気づく事が予防の第1歩だと言われていました。
このサインは、色々ありますがとても分かりやすく自己認識しやすい症状としては、“元気が出ない” “やる気が出ない” “睡眠障害(不眠・過眠)が生じる” “摂食障害(拒食・過食)が生じる” “身体各部に強いこり症状が生じている”etcが挙げられていました。

これらの症状が複合して生じている学生に対し周りの対応としては、漠然と持っている不安感について傾聴し、それに対してどのように助けてほしいのかをプレッシャーをかけずに訊いていく。
そして、もしうまくいっている事が有ればそれを継続させて、成功体験を通じて自信をつけさせていく事が症状の改善につながる一手とされていました。

現代社会は、不況に伴う色々なストレスが生じやすい環境となっています。

私自身も公私共にいくらかのストレスを受けていますが、学生や同僚と相談しあいながら明るい方へ向かって生きたいと感じた今日この頃です。                    (平成22年末)

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