私が担任をしている2年生昼間部が10月初めに5日間の実習を終えて学校に戻ってきました。
1年生時に1日の体験実習を経験しましたが、実際に患者さんや利用者さんに触れる経験は初めてでした。
実習を終えて、非常に勉強になり、自分の進むべき道を再確認した者、自らの不足しているところを気付かされたもの、本当に自分は理学療法士になれるのかという不安な気持ちになった者等さまざまな学生がいます。
2年生と言えば、20歳になる年です。社会的には、未成年から成年になる年です。自らの進むべき道が正しかったのか、そうでなかったのか、大変悩む時期なのかもしれません。
しかし、私は個人的には大いに悩んだり、考えたりすることは良いことだと思います。それは、自分自身を見つめ直すいい機会だと思うからです。自分に足りないものは何か、どうしたらさまざまなことがうまくいくのか、また自分のいいところはどこで、それをどうしたら伸ばせるのか、大いに考え、成長してほしいと思います。
理学療法士は、たんに患者さんの状態を診て治療するだけではありません。患者さんの心理状態をしっかり見て、患者さんの訴えを傾聴し、患者さんの発する信号をしっかり受け止めていけるようにならなくては、と私は思っています。
そのためにも、学生が自分自身を見つめることは、必ず将来患者さんを担当していくための一つの心の糧になると思います。悩んでいるとき、考えているときは、進歩する時です!
勉強だけでなく、せっかくの学生時代、いっぱい遊んだり、スポーツをしたりして、仲間を増やし、それぞれの悩みを共有できる親友を見つけてください。
学生さん、勉強や悩むこと等いろいろ大変ですが、私たち教員も一緒に考えたいと思います。
最後に相田みつをさんの『道』という詩を紹介します。
道
長い人生にはなあ どんなに避けようとしても
どうしても通らなければならぬ道というものがあるんだな
そんなときはその道を 黙って歩くことだな 愚痴や弱音を吐かないでな
黙って歩くんだよ ただ黙って 涙なんか見せちゃダメだぜ
そしてなあ そのときなんだよ
人間としてのいのちの根がふかくなるのは
みつを
いっちゃんより