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日常生活(ブログ)

理学療法学科

命の授業~「ありがとう」からはじめよう

理学事務のCです。
今回は腰塚隼人さんという元教師がお書きになった「命の授業」という本をご紹介したいと思います。

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筆者はスキー1級の腕を持つ中学校の体育の先生でしたが、スキー事故で首の骨を折り、一命は取り留めたものの、首から下は全く動かず、医者には「一生寝たきりか良くて車椅子」との宣告を受けた方です。

「人生は終わった・・・」と自殺も考えたものの、彼には自殺するための手段を全て、身動き出来ない体に阻まれており、彼に残された選択肢は「生きる」ということだけでした。

彼は「生きる」ことに懸命に向き合い、日々を過ごしました。
そして、様々な出会いに恵まれました。

その数多の出会いを通して、彼は「自分の命はあらゆるものに助けられ、生かされている」ことに気付き、「今の全てを受け入れ、人のせいにせず、その全てに自己責任を負い、世の中の当たり前だと思っている全てのことに感謝をする」ということを実践するようになりました。

「感謝の言葉」というのは不思議なもので、「ありがとう」を口にしていると、「体の抵抗力が高まる」のだそうです。

彼はなんと4ヶ月で退院でき、車椅子なしで職場復帰が出来るようになるという軌跡の復活を果たしました。

現在は教職を辞し、全国で講演を行っておられますが、その彼には自分に課した5つの誓いがあります。

1.「口」は人を励ます言葉や感謝の言葉を言うために使おう

2.「耳」は人の言葉を最後まで聴いてあげるために使おう

3.「目」は人の良いところを見るために使おう

4.「手足」は人を助けるために使おう

5.「心」は人の痛みが分かるために使おう

とても簡単なこと。至極当たり前のこと。

でも、実際のところ、私達は「口」「耳」「目」「手足」「心」をどのように使えているでしょうか?

他にも「誰か他の人との比較で優劣をつけるのではなく、毎日、自分が自分の取り組みにOKを出せるかどうかが幸せへの鍵だ」といった言葉が文中にあるのですが、この言葉も私に非常に大きな影響を与えました。

一人一人、姿形も性格もみんな違う。
手の届く範囲も、感じ方も違う。
だからこそ、個々の限界や出来ることの種類も違う。
現状の自分の実力以上の高望みはストレスの素。

「楽しく生きる努力」は、無理をしないで、一歩一歩と足を前に踏み出すことから始まる。

筆者は「ネガティブに考えても一つも良いことはなかった」とおっしゃってますが、まさに至言だと思います。

頑張れば手が届きそうだからこそ、人は前に向かって頑張れます。
ポジティブに、出来るところに手を伸ばして、出来ることを一つ一つ増やして、一歩でも前進できる自分でいたいですネ♪
そういう訳で、私も出来ることからまず一歩♪

毎日自然に「ありがとう」と感謝しよう!
は~じ~め~の第一歩っ♪ です(^^)

「命の授業」との出会いは、今の自分を省み、目指す自分を探す、とても良い機会になりました。
本を読むのが苦手な人でも大丈夫なくらい、短く簡潔な文で書かれた、とても薄い本です。
でも、中身はとても厚く、心に響く言葉がいくつも鏤(ちりば)められています。

もしも、この本に興味を持たれましたら、是非読んでみて欲しいと思います。
先生方や学生さんには、いつでも個人的に貸し出し致しますので、必要な方はいつでも声をかけてくださいネ

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