福祉ゼミでは、活動の一環として毎年バリアフリー展に参加しています。
バリアフリー展は、高齢者や障害のある方が、快適な生活がおくれるように
最新の福祉用具や情報を提案してくれる総合福祉展です。
今年のバリアフリー展は6月8日(水)~6月10日(金)の期間で
インテックス大阪で開催されていました。
第28回目の開催となる今年はリアル展示とオンライン展示のハイブリット開催でした。
他校の学生さんや医療・介護施設の関係者と思われる方々等、昨年よりもかなりの人出でした。
様々な障害に対応している最新の福祉機器がみられるため、
非常に興味深いものが多かったのですが、今年のバリアフリー展で特に気になった福祉用具について、
今週と来週でご紹介したいと思います。
最新歩行補助具の傾向「おしゃれで機能的」
最新の車椅子を色々と試してみましたが、
総じて感じたのが「車椅子のおしゃれさ」と「アジャスタブルな機能性」です。
小児用車椅子は成長に合わせて作られることが多いのですが、
より素材が進化しており、体温で微妙に成形され姿勢に合わせやすくなっているものや、
エアで体のカタチに自然とフィットするものがあり、
昔よりも”楽”にそして”早く”パーソナルなニーズに答えられる車椅子があることに感心しました。
また何より「おしゃれ」に進化しています。
小児用だけではなく大人用の車椅子も色やデザインなど、
機能性に直接関わらない部分ですが、見た目にもこだわりたい方のために進化していました。
特におしゃれさが際立っていたのが外国製(イタリア製)のものです。
乗用車と一緒でフレーム素材が頑丈でかつ非常に「おしゃれ」でした。
リクライニングタイプの車椅子にO先生に試乗してもらいましたが、試乗していた
O先生も思わず寝ちゃいそうなくらい快適だったようです。
杖や歩行器も軽量化され、部品が取り外せたり、バージョンアップできたりと、
一つのものを長く使えるような工夫が多くみられました。初めて見たのが階段専用の杖です。
ニーズがあるのか?驚きでしたが、狭小住宅などで手すり設置が難しい方向けだとのこと。
なるほどなと感心しましたが、台湾で考案された製品のようです。
台湾は日本に負けず劣らず高齢化が進んでおり、福祉用具の一部はかなり先進的であるようです。
(~その②~に続く)