理学療法士になるためには、
4年次に17週間(4ヶ月)、3年次に4週間(1ヶ月)、2年次に1週間、1年次に1日の
実習が必須となっています。
実習は、実際の医療現場に出て、患者様の理学療法を行う場です。
学生たちはこの実習を経て、教員がびっくりするほどの成長を遂げて、学校に帰ってきます。
このシリーズは、学生の実習後のレポート内容を少しご紹介し、
実習内容や学生が実習で考えることを、みなさんにも少しでも伝わるように解説を加え、
実習現場のイメージを少しでも掴んでいただく記事です。
以下、Aくんの学生レポートの一部です。
今回の臨床実習は、患者さんに対する理解を深めることが重要であると考えていました。
その中でも特に意識していた項目が
➀問診をきちんと行えるようになること、
②日常生活と検査結果を結びつけることが出来るようになること
の2点でした。
理学療法を行うには、まず患者さんへの問診を行います。
効果のある理学療法を行うにあたって「問診」はとても大事なんです。
患者さんのお身体に関する困りごと、痛みや動きづらさを確認します。
加えて、患者さんの日常生活について把握をします。
理学療法は、患者さんの日常生活を回復させるのがお仕事です。
患者さんが普段どんな暮らしをしているのか、
どんな場所でどんな日常を過ごしているのかを細く把握します。
「患者さんのことを深く理解する」というのは、患者さんの身体の機能だけでなく、
生活も含めた理解ということです。
その上で、身体の機能を検査します。筋力・関節の硬さ、バランスなど。。。
検査項目はたくさんあり、患者さんの困りごとや生活背景に応じて、あらゆる検査を行っていきます。
実習前に、大事なポイントを押さえれているこの学生は、
実習中多くのことを学び、帰ってきました。
そして実習後に、「こんなに患者さんの生活に深く関われるこの仕事を目指して良かった」と一言、
自信に満ち溢れた表情をしてAくんが、とても印象に残っています。