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2021.07.05
2021年度生 はじめての終期試験 約1か月前の「今」

4月に入学し、講義形式も様々であり騒がしい学校生活を送ってきました。

今回、入学後初めての終期試験に臨む1年生の「今」に注目しました。

 

最近、「先生、解剖学がわかりません・・・教えてほしいです」、

「覚えること多く、大変です」、という1年生の声がよく聞こえてきます。

 

科目内で分からないことをそのままにせず、

職員室に質問に来るという「行動」ができるようになったことを本当にうれしく感じます。

 

 

入学時は右も左もわからず、

「何を聞けばよいのか分からない」、「分からないことが分からないから聞きに行けない」

と言っていた頃を考えると、この期間で素晴らしい変化に思います。

楽しんで学習していきましょう!ということで、学習している一場面を紹介します。

 

学生:「上肢について良く分からないです。起始や停止も多くて覚えられないです。」

 

教員:「確かに、筋の起始、停止、運動方向など紙面で見ていても確かにイメージしにくいよね。まずは、今から勉強する筋を図で確認してみようか。大胸筋を見てみよう。」

 

学生:「見やすいです。こんなに広いのですね。」

 

教員:「そうですね。実は大胸筋は大きく3つにもわけられるのですよ。よりイメージをつけるために、3つの部分を、骨模型で出発地点・到着地点を紐でつなげてみましょうか。そのうえで、出発地点から到着地点の道のりの方向も見てみよう。3つ同じ方向かな?」

 

学生:「3つ違います。関節の運動方向も変わるのですか?」

 

教員:「いい視点です。実は変わります。それぞれの紐を縮めてみよう。言ってくれたように運動方向が違うね。でも、共通している方向もあるね。」

 

 

学生:「(ジェスチャーしながら)こうですか?」

 

教員:「そう!内側に腕が動くよね。この運動方向はなんと言うのだった?」

 

学生:「水平内転?」「水平屈曲?」

 

教員:「そうですね。どちらも正解です。3つに分かれていてそれぞれ少し運動方向の違いはあるけど、水平内転は全て関与するよね。」

 

 

学生:「一つ一つ方向を見るとわかりやすそうです!」

 

教員:「教科書で読んでいると分からなくなってしまうことも多いよね。その時に、今みたいに、難しい言葉は使用せずに、実際に骨模型を利用したり、ジェスチャーを利用してみるのも良いかもしれませんね。どうしても骨の名称など覚えることはあるけれど、骨の名称から覚えないといけないということはないのでイメージをつけるところから実施してもいいね。」

 

初めて勉強する内容に戸惑うことも多いと思いますが、科目外でも一緒に勉強していきましょう!!

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