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日常生活(ブログ)

理学療法学科

本学科オンライン講義アンケート結果から見えてくる現状把握と今後の課題

本学科では、緊急事態宣言が発令されてすぐにオンライン講義を開始しました。4月は「ZOOM」を使用して専任教員の担当科目のみ開講しました。開講から約1ヶ月経過したところで、(開講学年のみ)学生アンケート調査を実施、その結果をもとに、現状の把握と今後の課題を明確にしたいと思います。

まずは、ネット環境について

本校では、オンライン講義開講にあたりネット環境不良な学生に無料でWi-Fiを貸出しています。(現在も継続して貸出し中)ネット環境不良により、受講が出来ない学生を「0」にすることが、まずは第一段階の大きな壁であることは報道されている通りですが、本学科は比較的早期にこの壁を超えることが出来たのではないかと思います。

ZOOMを使用した講義を実際に行った感想として、教員側・学生側ともにダウンロード15Mbps以上、アップロード10Mbps以上の通信速度が互いにあれば問題なく使用できそうです。(あくまでも感想の数値です)

続いて、実際に受講した学生の感想

少し驚きの結果でした。「通常授業より集中できる」と答えた学生が63%と過半数を越えました。要因は色々と考えられますが、①学生自身も自粛ムードの中で自宅で過ごすことが多く、新鮮な講義スタイルに対していつもより集中力を発揮したのかもしれません。実際に、教えた感想としても「いつもより良く話を聞いているように・・・画面越しに学生の顔が見え、頼もしく感じました」②もう一つは、集団より個別の方が集中できる?といった現代若者の特性があるのかもしれません。とはいえ、「集中出来ないと」答えた13%の学生に向けたフォローアップは今後必須です。

さて、ここからが今後の課題です。

まずは、学生の使用デバイス

56%の学生がスマートフォンを使用しているという結果です。本学科の講義時間は90分。90分間スマートフォンを見続ける疲労は容易に想像出来ます。共有画面に映し出す資料の文字フォント、スライドを変更させる速度など、教える側の配慮は必要不可欠です。

次に、講義中の質問について

授業中に質問しづらいという学生は、69%にのぼりました。どうしても、ライブ形式は一方的になりがちな講義スタイルです。「自信がないのが学生の基本的なスタンス」であると考えると、オンライン上で教員の話しを止めて質問するのは、至難の技かもしれません。

学生とのコール&レスポンスは、教室での講義に比べると「時間がかかる」「操作がやや煩雑(慣れれば問題ありませんが)」などから行いにくく、学生の「疑問」や「想い」が、教員に伝わりにくいのは確かです。①区切りごとに質問があるかないか?の確認②講義の最後に質問タイムをしっかり設ける③こまめに学生の表情を確認するetcの対策が必要です。。

今後もしばらくオンライン授業は続きそうです。#学びを止めるな は、我々専門学校においても同じです。動画配信など新たなコンテンツ作成に積極的に取り組んでく予定です。

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