進路を悩む高校生からよく質問を受けることがあります。
理学療法士と作業療法士ってどう違うの?・・・と。
インターネットで検索をしてみると、
「基本的動作能力の回復を図るため・・・・」
と聞きなれない言葉が並びます。
ここでは、進路に悩む高校生に向け、
簡単に理学療法士と作業療法士の違いを説明したいと思います。
どちらの資格も「リハビリテーション分野」の専門職。
リハビリテーションとは、「元にもどる」「元の状態にもどる」という意味。
病気やケガで生活に支障を来した方が、元の生活に戻る手助けをするのが、仕事です。
例えば、
病気でトイレに行けなくなった人に、理学療法士と作業療法士が関わるとします。
トイレに行くための、立ち上がる・歩く・座る・そしてまた立ち上がる・歩くといった、動作を担当するのが、「理学療法士」
トイレでズボンを下ろしたり、後始末をしたり、水を流したり、手を洗ったりといった、動作を担当するのが「作業療法士」
これはそれぞれ、「基本動作」と「応用動作」として位置づけられています。
「トイレに行く」という行為を理学療法士と作業療法士がみると違って見えるのです。
ただ、もちろん理学療法士が「応用動作」を作業療法士が「基本動作」を、
見ないわけではありません。それぞれの専門分野はしっかりとみながら、双方を補い合うこともあります。
そのため、理学療法士と作業療法士は、ある程度のところまで勉強する内容は一緒です。
国家試験の問題は、50%同じなのです。
進路を悩む高校生からすると、この微妙な違いから明確に進路を選択するのは非常に難しいかもしれません。
ただ、まだまだ違いはあります。
例えば、理学療法士は「スポーツ分野」の競技復帰に携われたり、作業療法士は「精神疾患」の方への治療を行えたり。。。
調べれば調べるほど、細かな違いが見えてくるはずです。
ぜひ、これを機会にリハビリテーション分野の仕事について、自ら情報を取りにいってみてください。
もちろん、本校のオープンキャンパスにお越し頂くのも一つの手です!
進路選択を迫られ、悩みの多い大変な時期たど思いますが、「楽しみながら自分の未来を考える」良い機会にしてください!