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2019.06.25
海外研修下見日記②

本日はタイニン省リハビリテーション病院に行ってきました。この病院はホーチミン市内から片道約100km にある病院で、ベトナム戦争後に、枯れ葉剤や地雷等の影響をにより障害を被った人たちを支援するためにつくられた平和村と呼ばれる施設の一つだったそうです。

専任教員4人と大阪回生病院の森先生、春本先生、現地の理学療法士、医師と一緒に患者さんのリハビリテーションに関わってきました。

3名の患者さんを簡単にですがご紹介をします。

みなさんだったら紹介する患者さんたちのことを知るために何を聞こうとされますか?

 

上腕骨骨折の術後、60歳代女性の患者さん。交通事故にて受傷されてから7ヵ月、骨癒合はまだ完全ではない。後6か月待って抜釘すると予定で考えているのこと。痛みは少ないが、肘を曲げるのが辛いとのことでした。独り暮らしで、利き手の骨折ということもあり動かしにくく、不便で辛いとのことでした。

カンボジア出身の笑顔の可愛い女の子の患者さん。ギランバレー症候群で、足に力が入らず、立ち上がるのがこわい。疲労感もある。

少し緊張した表情をみせていた高校3年生の女の子、大腿骨骨折術後に抜釘済みである。膝関節が伸びきらない、まがりにくいとのことで歩容の崩れも見られる。

昨年の海外研修下見でも関わった女の子で、長期間理学療法を実施している。

どの患者さんも理学療法だけでなく、精一杯リハビリテーションに取り組まれておりました。ギランバレー症候群の女の子の患者さんが立ったときはみんな笑顔で拍手でした!

ところで、何か聞く事が思いつきましたか?

疾患のこと、症状のこと、生活のことたくさんあると思います。

リハビリテーションにとって相手のことを知ること、ニーズを知ることは大切です。しかし、コミュニケーションがとりにくい環境において感じたことは、まずどうやってコミュニケーションをとろうとしていることを相手に伝え、相手を知る準備ができるのか。「大丈夫?」「緊張するよね」「表情」など些細のことが、本当に人と繋がるために大切であることを再認識できました。在学生にも感じてもらえたらと思います。

 

 

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