最近、若年層(30歳前後)の脳梗塞や血管性脳出血の患者様が増加していると思いませんか?。もちろんメディアで名前の知れた人達ですが、一般国民にもその同様の傾向を伺うことができます。
本来、脳血管障害は成人後期から壮年期・高齢期に多い疾患なのですが、乳幼児期・学童期・若年層では遺伝要素が伺われるので、なかなかオ-プンにはなりません。個人的に若年層の脳血管障害(特に脳梗塞)は心原性(弁膜症や不整脈など)のものから慢性的高血圧、血液性状異常(血小板減少症や高脂血症などの脂質異常症など)、その原因は多岐にわたります。生活習慣が原因ではないのですか?という問いかけも多いのですが、それだけでは解明できない問題も日本脳卒中学会や小児科学会、小児神経学会、日本脳神経外科学会からも報告されています。
今回は、もやもや病という特異稀な疾患を扱ってきましたが、これまで多くの脳血管障害を理学療法士として専門医と協業しながら治療してきた自身の経験から考えても、不思議な臓器が「脳」ではないかと結語します。
一旦、このシリ-ズは終了しますが、健康維持増進のためにできるだけの努力の継続に努めたいと思うシリ-ズでした。ありがとうございました。