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日常生活(ブログ)

理学療法学科

もやもや病について④

もやもや病(ウイリスの動脈輪閉塞症)の治療

当該疾患の治療は

①外科的治療

②薬剤治療

③経過観察(放置)に大別されます。

当該疾患は、基本的に脳虚血病変であって、脳出血は成人で見られる病態であります。したがって、早期でこの病気が判明し、明らかなTIA症状が認めるのであれば、将来、脳出血や脳梗塞に発展しないような対応が第一優先となります。将来発病するかもしれないも「もやもや血管」からの脳出血は手術法方法や法式が変わってきます。

【代表的外科手術が対象となる可能性のある人】

①明らかな「もやもや血管」が認められる人。

②本態性を含めた慢性高血圧の人。

③青年期から壮年期、高齢期の人。

④TIAが頻繁に出現している人。

⑤頻繁なTIA発作を呈する人。(特に乳幼児期の子ども達)

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*直接的血管吻合術(STA-MCA血管吻合術およびEMAの負荷手術)

*間接的血管吻合術(EDAS:EDAMS等)

【薬剤治療が当分対応可能な人】

①比較的TIAの発症頻度が少なく、社会適応(日常生活や学校生活に支障を来たしていない人達。

②慢性疾患(糖尿病・脂質異常症、喫煙者・アルコ-ル多飲者・心大血管障

害、慢性拘束性肺疾患、腎不全・超高齢者など)

【経過観察(放置)で可能な人?】

TIA発作は稀で、シビレやその他感覚障害のない人。

上記の方々は、定期的にMRAなどの定期検診を6カ月に1回は受けて、動脈瘤などの発生確認していただきたい。

もやもや病の罹患者のみなさんは、その他の疾患の方々同様に、生活習慣病への対策に留意していただくことは、脳血管障害の基本的な関わりです。

次回は、学童における学校生活、不幸にして学習障害や知的精神発達遅延を起こされた子供たち、働き盛りの青年期・壮年期の障害について報告します。

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