梅は咲いたか、桜はまだかいな、ワオ、古い、それもかなり。京都先斗町に降り雪も、もうええか、いにしえの時代メドレーみたいやな。
さてさて、今週のリリース、タイトルには肉体と魂とある。いささか、きもい。
しかしだ、解剖実習担当教員としてはだ、実に手応えのあるテーマだ。ようこそ、これからゴーストの世界へあなたをいざないましょう、キャー。では、スタート。
大学時代、教職課程を履修してた時、私は高校社会科なので、哲学という分野を履修しなければならない。科目でいうと倫社、すなわち倫理社会だ。
ただこいつが、むずい。かなり手強い奴だ。現実離れというか、神の世界というか、肉体と魂の項目では相当てこづった。
ヤジオは金閣寺近い、R大学にいたが、親友の文学部タケちゃん2(誰だかわからない人は過去のブログ、能登の想い出を読みなはれ)に相談し、この教職科目担当、文学部の哲学ゼミのk教授に会いにいった、学内では有名変人な名物先生で、いつも羽織袴でおられる、講義もこの格好だ。
事実確認はしていないが、文学部の講義では、教卓の水差しの中身は日本酒で、猪口で魂に力をいれているという、うわさだ。いきなり魂ときたもんだ。
ある日、教授室を訪問し、ズバリ聞いた、先生、経営三回、教職の田中です、肉体と魂のお話ですが、魂は見えないし、想像領域だから、諸説で好き勝手いってもいいんですよね、と
勇気を出してきいてみたら、バ、バ、バカモーン、とバカを三回くらい怒鳴られた。しかしこの時、あのうわさを確実に悟った。キチャナイつばは飛ぶし、酒臭い。ハハーン、水差し酒はほんまや、と、身を持って確認した。
きさま田中とか、言ったな、肉体は肉やろ、魂はなんじゃ、命か、ちがう、命は生きる動力源だ、魂とはな、生き方や育ちは異なれど、人間には共通した認識があるだろう、環境で身につけたものじゃあないぞ。生来の力だ、それが魂なのだわかったか、わしは講義があるからいくぞ、さらばじゃ。
五分間ほど、無の世界になり、茫然ときいた、ただ、バカモーンと酒臭いだけが記憶に残った。あっぱれk教授。
タケちゃんに『すまんかったな、今日は。わかったようで、よけいに、ようわからんようになってもたな、つまりだ、肉体と魂は、バカと酒だ』
幸い単位は頂き教職免許を手にしたが、哲学の変な印象だけ身について大学をでてしまった。
が、しかしだ、ここからが今回のミステリーだ。卒業して二三年先に、ソフィーの世界という本が出版された。結構話題になった本だ。早速よんだら、よくわかった、肉体と魂が。k先生教えがあったので楽に読めた。
当に感動した。今のヤジオの存在はこの本によるところが強い、みんなもよんでミソ、ソフィーの世界。生き方が変わるし、肉体と魂がわかるぞ。キーワードは、イデアと洞窟の比喩かな。
どや、意味わからんやろ、そうです。哲学の入り口は悩むものです、もっと悩みなさい、悩み続けるのです、そうすればいつかは光がみえるのだ、さらばじゃ。
まさに哲学的なエンディングになった。すばらしい。眠れなければメールしておくれ。じゃあ、またね。バイバイ。