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日常生活(ブログ)

柔道整復学科

トレーナーとして最高の瞬間

柔道整復学科の教員Aです。

今年も大学女子チームのトレーナーとして帯同させていただいた「ボート競技全日本大学選手権大会(インカレ)」

表彰式の後、一人の選手が金メダルを首にかけに来てくれました。

その選手は大会直前、事故によって負傷(腰痛)を負いました。ボートを漕ぐとズキッと痛みが生じ、日常生活においても運動制限のある状態でした。いろいろ評価したところ、骨や椎間板等の影響はなさそうでしたが、今大会においてボートをしっかり漕げるのか心配になりました。

「大学生活最後の大会、どうしても出場して良い結果を残したいんです。」

そう訴える彼女は4人乗り種目(舵手を入れて5人)の選手で、その中でたった一人の4回生。後輩のためにも頑張りたい。後輩たちには心配かけたくないと負傷のことは伏せていました。

トレーナーとしてできることは何か…

  • 大会期間中、その選手の状態をこまめに評価し、治療やテーピング、セルフケアの指導で、できるだけ悪化させず、最後までしっかりレースをできるようサポートすること。もちろんメンタルの部分も。
  • 同じボートに乗る他の選手のコンディションを最良の状態にする。(少し身体に違和感を訴える選手もいましたが、いい状態に持っていけました)

それと同時に、その選手たちが不安や心配を抱かないように安心を与えること(気づいている選手もいたので)。

  • コーチとの連携をしっかりすること。

そう考え、状況に応じながら行動をとりました。

選手といろいろ相談しながら施したテーピングがかなり痛みを軽減でき、選手も喜んでいました。

最後の決勝レースでは、「後先考えず、やるしかない。完全燃焼やで!」と覚悟を決めて頑張るよう背中を押しました。

「はい!」と力強い返事でレースへと向かっていきました。

結果は優勝! 日本一になりました。

表彰式では後輩クルーたちと満面の笑顔で喜びを分かち合っていました。

その姿を見て、自分も思わず胸が熱くなりました。

そのあと、すぐ自分のもとに来て「おかげで良いレースができました。本当にありがとうございました。」と言って、金メダルを首にかけてくれました。

トレーナーは裏方で目立たない立場ではありますが、チームの一員としていつも選手と一緒に闘っています。トレーナーとして最高の瞬間でした。

いろいろ大変なこともありますが、選手やコーチと一緒に一喜一憂できる環境は本当に素晴らしいと思います。

柔道整復師の資格を取得しトレーナーを目指している学生さん。ぜひ、夢を叶えるため、勉学に励んでくださいね。応援していますよ。

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