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日常生活(ブログ)

柔道整復学科

柔道整復師の育成に必要な柔道は、競技柔道ではない

こんにちは、学科長田中です。

写真にあるのは新年度授業がスタートした、2年生柔道実技の1コマ。

柔道整復師の名称になぜ柔道が入っているのか。

話すと長くなるがので、要約すると今から約100年近く前、国民的代表スポーツ

である柔道の愛好家(当時は学校体育の授業では、ほぼ柔道と剣道しかない)が、

我が国の伝承医学としての柔術の治療術である活法を学問体系化し、法制度化し

たことに始まる。

柔道整復師の育成には、講道館柔道の嘉納治五郎師範の『精力善用、自他共栄』

の精神を履修する。

(※写真は 2017年オーストラリアから授業体験に来られた際に撮影したもの)

すべては、礼に始まり礼に終わる、そして、礼節尊重と相手に敬意を持つ心。

師匠に敬意を払い、伝承医学の伝授を受ける。

いくらデジタル化が進んでも、医療医学の信念は、問診、視診、触診、徒手検査、

理学所見などで鑑別をし、レントゲンなどの科学的検査はその裏付けを行うまでと、

今回実習でお世話になった、教育連携医療機関の永田整形外科の北原部長は

実習生に指導をされている風景を見学し、筆者も完全に共感した。

柔道を通じて、礼に始まり礼に終わる、相手に敬意を払い、

「自他共栄」の精神を柔道を通じて学ぶ。

数ある医療国家免許でも、礼節と敬意が履修科目に含まれているのは、柔道整復師だけだろう。

履正社柔整の教育方針の一つだ。

こういうところの靴のそろえ方も細やかな気遣いのひとつですね。(加筆 桃井)

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