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日常生活(ブログ)

柔道整復学科

コロナ禍での不安を乗り越えて

こんにちは、教員の青木です。

今年は新型コロナ感染拡大の影響で、東京オリンピックや鹿児島国体など、さまざまなスポーツイベントが延期や中止になるという事態に苛まれました。

また、大学運動部やフィットネスクラブでのクラスター発生などにより、スポーツ活動も自粛せざるを得ない状況がしばらく続いていました。

そんな中、各スポーツ団体による

「各種スポーツ活動再開に向けた感染拡大予防のためのガイドライン」

が作成され、様々なスポーツイベントが徐々に再開されつつあります。

自分がかかわるボート競技においても、10月にようやく全日本選手権と全日本大学選手権(インカレ)が徹底したコロナ対策を講じながら、無観客という形で開催されました。久しぶりのレースです。

自分が契約しているチームは、関西電力と立命館大学女子。
今回のレースにおいてもトレーナーとして帯同させていただきました。

両チームとも高校生の頃からJAPAN(U19)で関わってきた選手が多いので、選手の性格や障害歴などもある程度わかっているためサポートしやすいのですが、今年はコロナの影響でレースが遠ざかっていた分、レースに対する緊張や不安がいつも以上に強いように感じていました。(事前合宿において)

特にレース前日は、その緊張や不安から睡眠不足になる選手もいます。できるだけ気持ちを和らげ不安を取り除き、普段通りの睡眠を確保するためいろいろ対策を講じるのですが、今回は「香り」の活用を考えました。

柔道整復学科の教員には、アロマのスペシャリストがおられます。竹内希美子先生です。
レース当日に向けて竹内先生に相談したところ、環境やレース前の状況など、いろいろ丁寧に聴取していただき、「リラックス」「集中力」をテーマにブレンドしてくれました。

以前、独学でアロマを少し勉強したことはあるのですが、やはり専門家からきちんと話を聞くと様々な発見があります。

「リラックス」が目的のアロマは、ミモザ・マンダリン・ラベンダーを調合。

心を和らげ、明るく元気にする効果があるそうで、とてもいい香りです。

「集中力」が目的のアロマは、ライム・レモン・ローズマリーを調合。頭がスカッとして冴える感じがします。
レース中のケアにおいて、その香りに選手たちも喜んでくれていました。


マスクを着用しているため、香りをあまり感じない選手もいて、今後の課題として検討していきたいと思います。

履正社医療スポーツ専門学校の柔道整復学科では、1年間を通して竹内先生によるアロマの授業があります。「香り」がもたらす効能の奥深さに驚くとともに、治療やコンディショニングへの応用に広がりを与えてくれます。

最後に、今大会の結果ですが、好成績を収めてくれました。
全日本選手権…関西電力3種目優勝。立命館大学女子2種目優勝。
インカレ…立命館大学女子2種目優勝。

コロナ禍でいろいろ厳しい環境の中、選手たちの頑張りに感動しました。
大会1ヶ月前に不調を訴える選手がいてコーチからも相談を受けていたのですが、コンディショニングも順調に進み、今回の結果にトレーナーの立場としてホッとしました。

選手やコーチと久しぶりに熱くなれた時間…
トレーナーとしてともに共有できたことを大変嬉しく思います。

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