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日常生活(ブログ)

柔道整復学科

トレーナーを目指す在校生、ベテランの卒業生も必見。超音波の川戸先生から症例が届きました。後編。

こんにちは、学科長田中です。

今回も前回に引き続きスポーツに関する症例です。

先日、超音波エコー観察の特別授業をして頂いた、

公社)滋賀県柔道整復師会理事 川戸接骨院 院長 川戸 典知 先生 です。

この症例は中学2年生の陸上部所属の男子学生さんです。

三段跳びを専門としています。

来院時の主訴は、すねが痛い、とのことです。

拝見しますと、脛骨の中央あたりに強圧痛を認めます。

歩行痛もありますが跛行をきたすほどではありません。

三段跳びが専門で脛骨の前が痛む、となれば怪しいのは跳躍型疲労骨折。

超音波エコーで強圧痛部位をみますと、やはり脛骨の骨皮質に不整像(連続性が途切れる部分)が認められました(写真①)。

これは跳躍型疲労骨折と判断し、すぐに医科で対診していただきました。

跳躍型疲労骨折は、疾走型と違い難治性です。

またやっかいなのは、圧痛は強いものの運動時痛がそれほど強くない場合もあり、歩行痛もすぐに軽快してしまうこともあります。

そうなると患者さんは、運動に復帰したがります。

必ずドクターの診察を受けるように指導し、ドクターの判断で運動復帰してもらうことが必要です。安易に判断すると、ある日ある時突然に完全骨折してしまうことがありますので要注意です。

ちなみに写真②は疾走型疲労骨折です。

こちらは一か月程度の安静で治癒に至ります。

川戸先生、貴重な症例をご教授いただきありがとうございました。

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