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日常生活(ブログ)

柔道整復学科

兵庫県神河町で元精神科神経科病院の看護部長が取り組む、新しい地域医療のかたち。

こんにちは、学科長田中です。
今回テーマ取り上げたのは理由があります。
認知症(軽度含む)の患者さんに対して、経験とキャリアを活かして何ができるのか。

以下は、私とケアマネジャー同級生の安田さんが、兵庫県神河町で運営する、古民家デイサービス『ゆる結す』開業1周年で訪問した、ショットと感想です。

安田さんは、数年前に何回か新入生フレッシュセミナーの講師でお世話になり、集団演習やグループワークを中心にご講演をいただきました。
看護師など医療従事者の初任時研修や、専門である精神疾患や認知症の方々のケアや看護、介護の取り組みを素人にもわかりやすく、何気ない日常生活の中で患者さんにアプローチする方法を披露してくれました。

古民家デイ『ゆる結す』での取り組みも、普段誰もが接する事や物を活かしたセラピーであり、訪問時には早速、安田さん自ら『珈琲セラピー』としての療法をご説明頂きました。

その他、『音楽セラピー』『紙芝居セラピー』『駄菓子セラピー』などがあり、地域の子供たちがこの古民家にお菓子を買いにきたり、かっぽう着や靴下や衣服の販売もあり、利用者さんが袋に詰めたり、販売にも携わるそうです。

その他、古民家家屋を活かした回想療法もあります。

また『カラーセラピー』『アロマセラピー』『タクティールケア』など体感や脳に刺激を与えるセラピーなども取り入れられています。

ショットの1枚にあります、利用者さんが集団エクササイズで行っているのは、眼球運動のリハビリ。その理論と方法を見学し感心しました。

普段、四肢関節体幹などの運動器系リハビリを主にされているデイサービスが多い中、テーブル上で色分けを使った集団認知リハビリも新鮮さを感じました。

庭に背丈が2mある、2匹のタヌキは普段から大きなエネルギーを発しているらしく、天気の良い日は、このタヌキを眺めて利用者さんが庭や屋外を散歩するそうです。

今後ますます増加する認知症。
柔道整復師はその専門性から、運動器系や手技が中心になりますが、患者さんが必要としているのは地域の中で、いかに普段着の生活でQOL(生活の質)を高めていくか、私たちも目線や改善療法としての取り組みを、何気ない日常生活と空間へスライドしなければならないと感じました。

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