こんにちは、田中です。
例年、3年次の関係法規(医療行政、医療訴訟)を担当していますが、昨年4月の新カリキュラムへの移行で、来年4月の国家試験から一般問題200問、必修問題50問となり、なんと関係法規すべてが必修問題化されます。
なぜこれが特筆に値するのか。
それは、必修問題は合格ラインが80%以上の正解数となっているからです。(一般は60%)
各科目の重要度が増し、責任重大。筆者の教育重要性が増したわけです。
さて、その教授内容に、財源確保と財源支出のテーマが含まれています。
我々に課せられた使命は、すなわち医療費費削減です。
財源の講義前に全体の国家財政状況を理解しなければなりません。
収入と支出、早い話が税金、国債。支出は社会保障と国債利子払いです。
そんなこんなを説明した上で、10月に消費税10%の影響。
その使い道は、ほぼ決まっていますが、若干の社会保障費に組み込まれる見込みであっても、激増する医療費支出を賄うことは到底出来ません。
では、どうすればいいのか。
財源確保の今後の課題は政治家の方々にお任せするとして、支出抑制については、われわれでも取り組める課題です。
この話を始めたら切りがないので、つまりこの全体像(マクロ)を理解させ、柔道整復療養費(ミクロ)の予算編成方法や支出(使い道)を教えていくのです。
大切な国民の税金が我々の収入である療養費に含まれている。
30%は自己負担、残り70%は保険料含めた公費で生きている事をしっかり自覚させるのです。
架空、水増しなどの不正請求は言語道断、不適正対策にも最大の注意を払い、常に適正請求を徹底し、医療費削減に向けて、患者が傷病に適合した、適正かつ安価で簡素な医療として接骨院を受診し、この削減効果を確実に遂行するのです。
関係法規、医療行政、医療訴訟、医療経済にまで踏み込むようになった、柔道整復師のカリキュラム。
逆に遅すぎた感も否めません。
しっかりと教授し、倫理観念を具備した柔道整復師を育成していきます。