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2018.04.11
医療費削減の提言②

~ジェネリックの医療費削減の効果は、医療リハビリから介護リハビリへの追い風になる~

 

こんにちは、学科長田中です。
もう誰もがご存知のジェネリック医薬品。

何百億円もの開発研究費をかけ国の保険適用の認証を受けた新薬が一定の期間でその特許が切れ、まったく同じ成分と効能の後発薬のことです。

 

要するに、同じ成分と効き目。物にもよりますが、価格は、新薬の1/3くらい。

 

当然、医療には公費が投入されているわけですから、国はジェネリックの利用を勧めますよね。

大きな節約が期待できる。

 

来月4月から、医療介護同時報酬改定が行われます。
6年に一度の大きな改革。

 

団塊の世代が75歳を迎える2025年問題に向け、待ったなしの改革が必要な年になる。
大方針にあるのが、医療介護融合政策と多職種連携の考え方。

 

早い話が、医療職や介護職の専門職同士が患者や利用者の情報を共有し、相互にメリットを生かし支援するというもの。間に立つのはケアマネジャー。

 

中でも高齢者の自立支援を促進していくには、リハビリテーションが必要不可欠。
しかし、この”リハビリテーション”というのは、医療の中では医師が、リハビリの専門職に指示を出してサービスを提供する。
ところが、介護認定を受けている患者にも自立支援リハビリが必要だが、介護領域の中では、この”リハビリテーション”が”機能訓練”という、名称に変わる。

 

「一体、何が異なるのか」

 

機能訓練指導は医師の指示を必要とせず、柔道整復師や看護師、理学療法士などが要介護者などに独自に実施できる。
当然、医療リハビリより報酬単価は大幅安い。

(通所リハビリ、いわゆる医師が絡むデイケアでのリハビリ算定は高い)

 

もちろん、介護領域でも医療リハビリが必要な患者さんはいるが、機能訓練、つまり介護リハビリでもよければ、ジェネリックと同じ考え方、介護リハビリでいいのだ。医療費削減効果が期待できる。

 

 

 

 

4月からこの方針で実践される。以前のブログにも掲載したが、本校の実習施設、1日400人の患者が来院する、西宮市のある有床整形外科診療所は、医療リハビリ(医療報酬)から介護リハビリ(介護報酬)へシフトする。

 

柔道整復師養成校では、4月から新カリキュラムが導入され、高齢者の特性に関する科目が導入される。
今後、機能訓練指導員が必要となり、価値が上がることは間違いないだろう。

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