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日常生活(ブログ)

柔道整復学科

他職種連携の重要性と履正社柔整が目指す人材育成

こんにちは、学科長田中です。

2025年問題(団塊の世代75歳以上のシニア)にむけて、医療費削減を柱とし、国家の財政を少しでも安定させるため様々な取り組みがなされています。

今年4月に実施される医療介護報酬同時改定の中身を探ると、まさしく医療介護他職種連携の重要性が反映されています。医療介護の国家免許者は、それぞれの専門職として患者のため国民のために、専門性を発揮し、活躍することが公的資格をもつ社会的使命でしょう。

例えば介護領域で対応できる患者や、その環境を医療者や医療機関が行うべきではありません。その逆もまたしかりでしょう。
すなわち、医療と介護で従事する専門職同士が、今後患者に必要な事は何か、適切なサービスはどうあるべきかを検討分析し、最適なサービスを提供する。

この度の改正で大きな役割を果たすのは、その橋渡し役となるケアマネジャー(※1)です。

今回の改定は、医療介護連携による大きな報酬加算が示され、報酬誘導により医療から介護へのシフトが明確に反映されてます。結果、医療費の削減に大きく貢献することになります。

先週実習巡回訪問で伺った、西宮市のある病院のリハ部長さんは『1日400人患者さんが来院していますが、7割の患者さんは65歳以上、当院も今回の改正でリハビリを医療保険から介護保険へシフトすることにしました』と説明がありました。

柔道整復師は医療でも介護でも活躍できる国家免許です。
一人二役担う国家免許者として、患者さんのQOL(※2)の充実や今後の生活から予測される運動機能の状態を少しでも改善維持し、フレイル(※3)から元気シニアに移行させ、絶対認定シニア(※4)にしない、自立支援に向けた最適な判断が求められるのです。

履正社柔整の得意技はスポーツ医療。
しかし、年齢の人口構成も、社会活動も高齢者が増加し、その対応も放っておけない。
急性外傷を治療しつつ、医療介護他職種連携を意識し、高齢者が自立して生活できる環境を考えることも、これからの柔道整復師の役割なのです。

履正社柔整は、スポーツ治療を中心に、時代変革も敏感に受け取り、その対応できる柔道整復師を育てます。

※1 介護保険法による正式名称は介護支援専門員。柔道整復師をはじめとする、医師や看護師、その他医療国家免許者などが5年の実務経験で受験資格が得られる。医療介護の橋渡し役として今後大きな活躍が期待されている。

※2 Quality Of Lifeの略。人生の質とか、生きている価値、また生きがいと言われている。特にケアマネが生きがいを理解し、意欲を向上させ、自己実現に向けた支援が重要とされている。

※3 高齢者が虚弱になり、運動器や心身の状態の低下が懸念される状態。メザニンシニアともいう。

※4 介護認定の判定を受けたシニアの事

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