Sports English Department
十三キャンパス

スポーツ外国語学科
英語コース

特別インタビュー

リーチ マイケル さん

1988年、ニュージーランド生まれ。留学生として15歳で札幌山の手高に入学した。東海大在学中の08年にラグビー日本代表デビュー。13年7月に日本国籍を取得し、14年4月、日本代表主将に就任。19年ワールドカップ日本大会でもチームを率い、史上初のベスト進出に大きく貢献した。190㎝、105㎏

  • ラグビー日本代表主将
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一番大事なのは、
環境を変えること。

リーチさんはラグビー日本代表のキャプテンとして、日本のスポーツ界の英語力をどう感じていますか?
「世界のスポーツ国の中で、日本人ほど英語が話せない国はありません。他のアジアの国々はどこも話せるのに、本当に不思議」
そのことでどんな影響がありますか?
「日本のスポーツ界は西洋に比べて10年以上、遅れていると言われています。スポーツ科学、心理学、分析、コーチング……。特にコーチングは、指導者が日本の情報しか知らないから、自分が教わってきた指導をそのまま繰り返す傾向が強いと思います。根性練ばかりやらされてきた人は、自分も根性練をしてしまう。そのサイクルを断ち切るためには、海外で今行われていることを日々、学ばなければいけません」
逆に日本のスポーツの強みは?
「今言ったことと矛盾するようですが、根性は大事です。忍耐力は日本が世界一。でもそれだけでは勝てません。その前に技術や科学やコーチングの力を高めないと」

世界はまだまだ、
気づいていない。

そのための英語ですね。では語学を学ぶために最も必要なことは何でしょうか?
「私自身、日本に来る前に2年間、日本語を勉強しましたが、向上したなと思えたのは、日本で生活するようになってからです。一番大事なのは、環境を変えることです」
環境を変えて飛び込むことで、どんなことが得られるでしょうか。
「例えば私はニュージーランドでもプレーしましたが、個人的に日本人のトレーナーを雇っていました。なぜなら、向こうのトレーナーは仕事が大雑把で、痛いところがあってもそこを10分マッサージして終わり。17時が来たらみんな帰ってしまう」
パートタイマーのようですね。
「でも日本人のトレーナーは30分でも40分でも、そこが治るまでやり続ける。ケガも理論に基づいて治療してくれる。チームメイトがそれを見て、『自分も診てくれ』と殺到するようになり、そのトレーナーはチーム専属スタッフとして契約を打診されました。世界はまだまだ、日本人トレーナーの優秀さに気づいていません」
海外に出ることで、日本人の強みに気づくこともあるわけですね。
「違う文化を学ぶことで、人としてもすごく成長できる。話せない人の気持ちもわかって、優しくなるし(笑)。良い社会人になれると思います」
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佐藤 秀典 さん

1981年、東京都生まれ。10歳でオーストラリアに移住し、現地の高校を卒業後、帰国して通訳の道に。2015年からはラグビー日本代表、2016年からはプロラグビーチーム「サンウルブズ」の通訳を務め、ワールドカップをはじめ、世界の大舞台を数多く経験した。2020年4月、履正社医療スポーツ専門学校「スポーツ外国語学科」の学科長に就任

  • スポーツ外国語学科 学科長
  • 前ラグビー日本代表通訳
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英語を話せる人が
優先される時代。

ラグビー日本代表の通訳として、スポーツ現場における英語の重要性についてどのようにお考えですか?
「たとえばパソコンで、『ラグビー』と『rugby』を検索して、ヒット数を比べてみて下さい。『ラグビー』の検索件数は約6千万で、『rugby』は約6億。10倍の差があります。誰でも見られる無料の情報なのに、英語が読めない人は、読める人の10分の1しか情報を得るチャンスがないわけです」
それはどれくらい不利なことですか?
「最先端のスポーツ科学を知るのに、その情報が翻訳されるのを待たなければいけないというのは、たとえばトレーナーにとっては大きなハンデですよね。どれだけ技術やスキルがあったとしても、英語ができない人は、それだけで世界から数年遅れを取ってしまう。実際、海外のコーチやトレーナーが持ち込んだ知識が、数年遅れで日本のスポーツ界のスタンダードになりますから」
最近はどの競技でも、外国人のコーチや選手、スタッフが多くなってきましたね。
「ミーティングが英語で行われることも珍しくありません。英語がわからないスタッフは、外国人コーチや選手がワーッと議論になったらついていけない。また、試合では、トレーナーは外国人の選手が倒れた時、即座にその選手と話して、コーチに状況を伝えなければいけないわけです。でもそこでカタコトでやり取りをして誤診や伝達ミスがあると、チームにとっては致命傷にもなりかねません。だからトレーナーも英語が話せる人が優先的に使われる時代です」

遅れを取るのは、
もったいない。

学校で学ぶ英語と、スポーツの現場で使う英語は違いますか?
「現場ではとっさの判断が求められることや、英語で強く要求するという場面が出てきます。専門用語も、スラングもたくさんあります。そういう環境に普段からどれだけ身を置けているかが、『使える英語』をマスターする鍵だと思います。テスト前に暗記して、テストが終われば忘れるだけの勉強では、実践的な英語は身につきません」
これからの若者に期待することは?
「今は選手だけでなく、指導者やトレーナーも世界と戦わなければならない時代です。なのに英語が話せないというだけで遅れを取ってしまうのは、もったいなさすぎる。『自分は英語を話せるようになって、何をするんだ』という具体的な目標を持って、スポーツ界で羽ばたいてほしいと思います」
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ウーリッヒ・クルツ さん

1959年、南アフリカ生まれ。87年に来日して以来、30年以上にわたって日本の青少年の英語教育に携わり続けている。93年にベルリッツ最優秀講師を受賞し、2003年にはベルリッツ・ジャパン副社長に就任。14年からは南アフリカ共和国スポーツ親善大使を務めている

  • スポーツ外国語学科ディレクター
  • 元ベルリッツ・ジャパン副社長
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英語を武器に、
世界のステージへ。

これからスポーツの世界で働く人にとって、英語力はどれほど重要ですか?
「日本の国土は世界の陸地の0.3%です。日本語しかできない人は、その中でしか活躍できません。もし英語を話せれば、活躍のフィールドが世界中に広がるチャンスがあるのです。でも今、日本のスポーツ指導者、トレーナー、セラピスト、アスリートのほとんどが0.3%の中にとどまっています。これは非常にもったいない。英語さえできれば、日本人は世界中のプロや大学のクラブで仕事ができるし、最先端の知識や技術、文化を直接学べるはずです」
グローバル社会と言われて久しいですが、ほとんどの日本人は今も英語が話せません。これはどうしてでしょうか。
「日本の英語の教材の多くは、日本語と英語で書かれています。でも、英語を学ぶ時は英語だけを使うことが重要です。翻訳が入ると学習効果はあまりない。これは世界では常識ですが、いまだに日本では『英語を日本語で学んでいる』のが現状です。英語が母国語でない先生も多い。だから日本人は英語を話せるようにならないのです」
日本にはネイティブの講師がレッスンしてくれる英会話学校はたくさんあります。
「1週間に数時間、学校で勉強しても、とても足りません。たとえば中国や韓国の若者の英語力は今や日本人を大きく上回っていますが、彼らは毎日2時間以上、英語を勉強しています。英語を身につけたければ、毎日やることです。履正社のプログラムは、毎日英語を勉強できる。これが大事です」

夢を持っていれば、
上達度が全然違う。

留学すれば英語力は上がりますか?
「1年間海外の文化の中で生活するだけで、英語力はすごく伸びます。学校の時間だけではなく生活も英語ですから。言葉だけでなく文化も同時に学ばなければ、本当の意味で英語に馴染むのは難しいでしょう」
海外留学をする日本人の数は、昔に比べて減っているそうです。
「多くの日本人が、40歳くらいで上のキャリアを目指そうとなって初めて、英語力が必要だということに気づいて困ります。でも、その時にはもう遅い。じっくり英語を学ぶ時間はありません。一方で若いうちから世界のステージで活躍するという夢を持っていれば、英語の上達度も全然違います。夢を持った若者が、履正社から世界に羽ばたくことを強く期待しています
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在校生インタビュー

小池 隆太さん

2001年、大阪府生まれ。大阪府立金岡高校出身。高校時代、テニススクールで日本一の選手を育てたコーチの指導を受け、世界のコーチングに興味を持つ。AT資格も取得できる「国際アスレティックトレーナー」専攻を履修中

  • スポーツ外国語学科1年生
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自分が将来、
何をしたいか。

履正社のスポーツ外国語学科に入学した理由を教えてください。
「この学科のことを知るまでは大学に行くつもりだったんですが、よく考えると、その理由は何となく『みんな行ってるから』というだけでした。でも、自分が将来何をしたいかを本当に考えた時に、スポーツの資格が取れて、英語も勉強できるこの学校に進むのが一番後悔しない選択肢だと思いました。好きなスポーツを通して英語を学べるというのはすごく魅力的でした」
将来はどういう仕事に就きたいと考えていますか?
「テニスクラブや実業団で選手を指導したり、英語を使って国際的な交流にたずさわったりする仕事をしたいと考えています。コーチングの面でもマネジメントの部分でも、海外の最先端の情報を提供していきたいです」
テニス界で、英語が話せればどんなアドバンテージがあると思いますか。
「日本で英語が話せる人はまだまだ少ないですし、スポーツは世界共通なはずなのに、向こうの情報を共有できていません。英語が話せるだけで、コーチングにせよ、マネジメントにせよ、将来の仕事の幅が広がるし、即戦力になれると思っています」

普通の会話が
聞き取れるように。

入学後、英語は上達していますか。
「半年経って、普通の会話のスピードが聞き取れるようになってきました。趣味で海外のスポーツの試合を観ると、大体実況が英語なんですが、そこで『あ、これ先生が言ってたやつ』っていう表現が本当にいっぱい出てくるので、他の言葉も関連付けて聞き取れるようになってくる。そういうことが起きています。実況や解説の人が何を言っているかがわかれば、試合の見方も変わってきますし。やっぱりスポーツと関連付けた授業をいつも受けているから、英語が入ってきやすいと思います」
学校の雰囲気はどうですか?
「自分の知っている普通の日本の学校とは全然違います。先生たちが海外の学校のアプローチで運営されているので、授業中も本当にフレンドリーにグイグイ来てくれるし、外国人の先生たちと、日ごろから本当に些細なことでも英語で会話できるから、質問がめちゃくちゃしやすいです。スポーツが好きで、英語が勉強したいという僕のニーズに全部応えてくれるので、毎日が本当に楽しいです」
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佐伯 絵美さん

2001年、香川県生まれ。神戸弘陵学園高校出身。高校時代は女子硬式野球部の投手として、4度の全国制覇を経験。本校では英語を学びながら女子クラブチーム「履正社レクトヴィーナス」の一員として野球を続けている

  • スポーツ外国語学科1年生
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クラスがチーム
みたいな感じです。

将来の夢を教えてください。
「世界で活躍する野球選手になりたいです」
その夢を持つことになったきっかけは何ですか?
「小学校の時にオーストラリアに遠征して野球をさせていただく機会があって、海外にも野球をする環境があるんだと知ったことがきっかけです。向こうはプレースタイルや文化が全然違うところが面白いと思いますし、将来は女子野球を国際的に広めたいという思いもあって、そのためには英語を身につける必要があると思いました」
履正社のスポーツ外国語学科に入学した理由は何ですか?
「野球を続けながら、スポーツを通して英語が学べる環境だったからです。大学進学も考えましたが、英語と野球に専念できるところが魅力でしたし、スポーツ界は学歴ではなく実力と技術の世界なので、初めてこの学科のことを知った時から『あ、これが自分の求めている場所だ』と感じました」

現場で実際に使える
英会話の技術。

入学前と比べて、英語力が伸びたと思うのはどんなところですか?
「会話が徐々に聞き取れるようになってきました。映画とかを観ていても、これまでだったら『この単語知ってるかも』くらいだったのが、フレーズ単位で聞いたことある、授業で習ったことある、っていう風になって、聞き取れる範囲が広くなってきました。同時に話す方も、最初は単語だけ言っていたのが、少しずつ文章を作れるようになってきたと思います」
好きな授業は何ですか?
「選びきれないくらいですが、特に『フィジカル・イングリッシュ』の授業が好きです。スポーツのテクニックや指示の仕方、ミーティングの仕方などを学んで、それを英語で実践する授業なんですが、外に出てみんなで身体を動かして英語を使うから、自分に身につきやすいと思います」
実際に履正社に入学してみて、どんな感想を持っていますか。
「テストのためだとか、資格を取るための勉強じゃなくて、これから先、スポーツ現場で実際に使える英会話の技術を学んでいるという実感があります。あとスポーツをしてきた人の集まりなので、クラスがチームみたいな感じです。助け合ったり、切磋琢磨したりしている感じがすごく好きです。勉強と野球の両立は大変ですが、とても充実した学校生活だと思います」
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