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2022.12.23
コースの授業 ~トレーニング指導の実演~

こんにちは。

アスレティックトレーナーコース教員の部谷(ヒダニ)です。

 

今朝は少し雪がちらついたそうですね。

 

後期試験も終わり、

いつも賑やかなATコースの学生もおらず、

静かな校舎でブログを書いています。

 

私は、

このブログが今年最後となります。

 

さて、

振り返ってみると、

今年は教員となって初年度で、

試行錯誤で授業を行ってきました。

 

うまく伝わった授業もあれば、

もっと工夫が必要だったな、

と思う授業もあり、

来年はさらに授業の質を上げていきたいと思っています。

 

その中でも大切だな、

と思っていることがあります。

 

それはアウトプットする、

ということです。

 

例えば、

トレーニング論という授業では、

知識や技術を学んだ後は、

トレーナー役と選手役に分かれ、

指導の練習を行います。

 

 

流れは、

①挨拶「初めましてトレーナーの〇〇です」

②説明「今日は〇〇のトレーニングを行います」

「目的、効果は~~~です」

③見本「ではまず私が見本を見せます」

「フォームの注意点は~~で、注意点は~~です」

④指導「それではやってみましょう」

「~~に注意してください」

「~~の動きがいまいちですので、レベルダウンしてみましょう」

「だいぶできてきたのでレベルアップしてみましょう」

 

といった具合に、

一連の流れで行います。

 

学生には、

様々な知識や技術を教え、

お作法としての流れで、

練習してもらいます。

 

インプットとアウトプットが揃って、

質の高い学びになるからです。

 

 

また、

この実演指導のポイントは、

初めて会った選手のトレーニングを行う

というところです。

 

学生には、

またこのトレーナーさんの指導を受けたいな、

と思ってもらえるよう行ってください、

と伝えています。

 

これは、

 

どうやったら自分のトレーニング指導を、

リピートしてもらえるか、

という視点で取り組んでもらうためです。

 

世の中には、

自称トレーナーと呼ばれる人を含めれば、

とんでもない数の同業者がいます。

 

その中で選ばれ、

選ばれ続けるには、

確かな知識、高い技術だけでなく、

相手のニーズを考え、

それを提供できるスキルが大切です。

 

私はトレーニング指導を、

「その人のなりたい自分を提供すること」

と考えています。

 

筋肉をつけたいのか?

痛みを取りたいのか?

パフォーマンスを上げたいのか?

楽しみたいのか?

などなど、

 

トレーナーの仕事は、

なりたい自分に近づくためのお手伝いです。

 

なので、

初めて会った選手やクライアントに対して、

このような気持ちを持って、

接してもらいたいと思っています。

 

いえ、

むしろ初めて会った時に

そういうトレーナーであると思ってもらえるか、

が勝負といえます。

 

 

 

最後の授業で行った指導実演でも、

みんなこの意図を理解して、

全力を尽くしている姿をたくさん見ることができました。

 

 

いつの日か、

トレーナーさんのおかげで、

自分の人生が良くなりました、

と選手やクライアントに言ってもらえる、

トレーナーになってもらいたいな、

と心から願っています。

 

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