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2022.09.21
パラスポーツの話

本日は教員三村が担当いたします!

台風が過ぎ去り、一気に涼しさ(寒さ?)が増しましたね!

秋を肌で感じていますが、もう少し半袖で過ごしたいと思っております。

 

 

さて、パラスポーツ(障がい者スポーツ)はご存じでしょうか?

最近ではパラリンピック等のテレビ放映も増え、認知度が高まっているように感じます。

 

しかし競技内での取り決めが細かく、なじみにくいところもありますので、

今回は私自身が関わっている陸上競技をメインにパラスポーツを少し紹介させて頂きます!

 

パラスポーツは、身体もしくは知的・精神障害のある選手たちが、その障害に応じたルールの中で競技をするもので、サッカーやバスケットボールなど元々存在するスポーツのルールをアレンジしたものもあれば、ボッチャやゴールボールなど独自の競技もあります。

 

まず、陸上競技自体が短距離・中距離・長距離・投てき・跳躍などに分かれて競技を行うのですが、パラ陸上ではそれら各種目が障害の種類や程度によってさらにクラス分けされます。

もちろん同じクラス内で勝負が行われることとなります。

 

例えば↓

 

(日本パラ陸上競技連盟公式HPより引用)

 

このように、同じ脚の障害でも障害部位が膝下かそれより上か(使用している義足の違い)でクラスが変わります。

 

では義足に注目してみます↓

 

 

写真は健常者用に作られた体験用の大腿義足で、

ソケットに膝を曲げて入れ込むようなつくりになっています。

 

「競技用義足はバネがついているから、そりゃあ早く走れるし、遠くにも跳べるやろ!」

と思われがちですが、実はこれを使いこなすだけで一苦労です。

 

・まずバランスがとれない。

・少し踏み外せば(足のつき方をちょっとミスすれば)転倒してしまう。

・思い切り地面に力を伝えられないと、そもそもバネの役割になんてならない。

・↑できたとしても反発力が強すぎて体を痛めてしまう。

 

などなど…テクニックもパワーもフィジカルも必要です。

これらをクリアしている競技選手の身体能力ってすごくないですか??

 

純粋に、身体能力そのものに注目されるようになると嬉しいなと思っています。

 

僕は主にウォーミングアップの指導をしたり、体の痛みの相談に乗ることが多いですが、

様々な特性をもった選手たちに対応するため、一筋縄ではいきません。

その分うまく伝わった時や、動きが改善された時の喜びは大きかったりします!

 

 

ごく一部の紹介となりましたが…

・車いすバスケやラグビーはどのように障害の区分がされているか

・視覚・聴覚障害の選手たちはどのようにスポーツを行うのか

など、この分野の話は尽きません。

 

「障害は個性」というほどきれいなことは言えませんが、

何ができないかではなく、何ができるか。

障害を見るのではなく、その人の持っている力を見る。

そんな視点で注目して頂けると嬉しいです。

 

まだまだこの分野にはトレーナーという存在が少なく、

じゅうぶんなサポートを受けられない選手がたくさんいます。

医学的な勉強をするからこそ自分たちも貢献できる分野です。

 

少しだけご相談にのれるかもしれませんので、

パラスポーツに興味がある方はぜひ三村にお声がけください!

 

(長々と書いてしまいましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。)

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