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日常生活(ブログ)

アスレティックトレーナーコース

知って得する!豆知識 vol.4 「姿勢とカラダ後面の筋肉」

皆さん、こんにちは。

アスレティックトレーナーコース教員の部谷(ひだに)です。

4月になり、新学期が始まったからでしょう、朝の通勤電車が3月より明らかに混雑しています。

私は少しでも快適に通勤したいので、時間や車両などを毎日微妙に変えて試しています。

今のところ特急後にくる各駅で、途中で降りる人が多い車両を選ぶのが最適解となっております。

すると、おそらく同じ最適解に達したのであろう方と毎日電車で隣に立つようになりました。

最近は毎日一緒なので、もしかしたら何かの運命かもしれん(おじさん同士)

さて、今日は「姿勢と筋肉」についての話です。

まず、人はどうやって姿勢を維持しているのでしょう?

これは骨の支持に加えて、脳、末梢神経、カラダのセンサーなどが連携することで、筋肉が張力を発揮しているからです。

筋肉は骨に付着しているので、その張力は骨を引っ張ります。

そして骨には様々な方向から筋肉が付いています。

それらの筋肉がお互いに引っ張り合いをすることで骨は支持され、姿勢は維持されます。

テントを張るときに色々な方向へ紐で引っ張ることで、構造を丈夫にさせているのと似ています。

また、姿勢に関わる筋肉はたくさんあり、それらが脳によって自動制御されているからヒトは意識せずとも立っていられるのです。

さて、自動で制御されている、というのは便利な反面、日々間違った使い方を繰り返していることにも気付きにくいということでもあります。

間違った使い方の結果、気付かないうちにある筋肉は緊張が強くなり、ある筋肉は引き延ばされる、というように筋肉がアンバランスな状態になってしまいます。

アンバランスな状態でカラダを使い続けると、負荷が加わるところが集中することで痛みに繋がることもあります。

ちなみに姿勢が崩れると筋肉の緊張が強くなる、というのをご説明します。

例えば立った状態から前に倒れそうになると、カラダの後面の筋肉の緊張が上がります。

(この姿勢で太ももの裏面を触ると、硬くなるのが感じられます)

逆に後ろに倒れそうになるとカラダの前面の筋肉の緊張が上がります。

右に傾けば、左の筋緊張が上がり、左に傾けば、右の筋緊張が上がります。

これは姿勢がまっすぐであれば最小の筋肉の頑張りでいることができ、姿勢がまっすぐからずれると筋肉の頑張りがたくさん必要であるということです。

つまり姿勢が崩れると、特定の筋肉が硬くなりやすいという言い方ができます。

また逆に言うと、筋肉の頑張りが最小限であれば、骨の支持でいれるということでもあります。

そして、ヒトのカラダは立っている時、常に少しだけ前方へ倒れるように出来ています。

ちょうどKOされたボクサーが膝をついて前に倒れるのを想像してください。

あれは意識が無くなることで筋肉の緊張が無くなり、骨の構造上の理由で前に倒れているのです。

つまり、ヒトは立っている時に前に倒れないよう、カラダの後面の筋肉は前面の筋肉よりいつも少し頑張る必要がある、ということです。

よくウェイトトレーニングではカラダの後面の筋肉(大殿筋やハムストリングス、背筋)が大切といわれます。

実は姿勢から考えてみても、カラダの後面の筋肉を鍛えるのは理にかなっているのです。

姿勢を改善させるのも、競技力を向上させるのも、カラダ後面の筋肉が大切ですよ、というお話でした。

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