Introduction of learning学びの紹介

心から信頼される鍼灸師をめざす
本学科では、卒業する時点で、自ら患者様の状態を正確に判断し、適切な治療がおこなえる鍼灸師を育成するために、充実したカリキュラムを用意しています。道具の扱い方や治療についての基本を身につけ、高度な治療技術を習得することはもちろん、医療人として必要な豊かな人間性を身につけるよう指導しています。患者様に心から信頼されてこそ、高い治療効果が得られるのです。

学びのステップ

1年次

鍼灸の技術と理論の基礎を学ぶ

鍼や灸の基本的操作を学び、ツボの位置を覚えます。同時に東洋医学の考え方や診察法など、その根幹について知り、さらに身体の機能と構造への理解を深めます。

2年次

臨床実習や海外研修で実践力を身につける

東西両方の医学を臨床面から習得。実際の治療シミュレーションを行う臨床実習や、解剖実習・病院見学を含む海外研修も体験し、鍼灸師としての意識を高めます。

3年次

国家試験・就職を見据えたカリキュラム

専門知識と技術をさらに習得しながら、国家試験対策授業も受講。個別指導を受けて合格をめざします。また、施術所での研修も数多く体験し、進路選択に役立てます。

卒業後の主な進路

  • 鍼灸院開業・就職
  • スポーツチームトレーナー
  • 病院・医療機関就職
  • 美容・エステサロン就職
  • 健康増進施設就職
  • 介護福祉施設就職 など

※以下、ダブル・ラーニング選択者のみ

  • パーソナルトレーナー
  • フィットネスクラブ就職

取得可能な資格

  • はり師(国家免許)
  • きゅう師(国家免許)
  • 機能訓練指導員(半年間の実務経験が必要) など

※以下、ダブル・ラーニング選択者のみ

  • 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
  • フィットネスの専門資格・スキル
  • 各種競技指導者資格
  • TOEIC800(目標スコア)

専門カリキュラム・時間割

専門カリキュラム

生理学/解剖学/栄養学/東洋医学概論/経絡経穴概論/医療概論/衛生学・公衆衛生学/臨床医学総論/心理学/運動学/病理学概論/東洋医学臨床論/臨床医学各論/臨床演習/アスレティックトレーナー学/リハビリテーション医学/はり・きゅう理論/社会はり・きゅう学/関係法規/鍼灸基礎実習/鍼灸応用実習/臨床実習

※ 上記の他にも専門科目などがあります。

視野を広げ経験値を上げる目的に応じた学び

  • 美容鍼灸

    鍼灸によって血行や代謝を促進し、東洋医学の理論を用いて肌トラブル解消をめざすのが美容鍼灸の分野です。本講義では知識と技術に加え、マナー、接遇なども学びます

  • 手技療法

    薬や鍼などの器具を用いず、手だけで施す療法が手技療法です。診療に応用できる技術がたくさんあるため、身体についての理解が深まり、診療の場面でも役立ちます。

  • 介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)

    介護職員初任者研修は訪問介護を行う人に必要な資格ですが、鍼灸院や整骨院開業、往診治療を考える人にも訪問介護の知識は不可欠です。介護の基礎となる知識や技術を学びます。

鍼灸師として活躍するためのサポートプログラム

  • 国家試験対策

    1年次には実力テストを行い、鍼灸の基礎分野を確実に理解します。2年次では臨床分野を学習して鍼灸を総合的にとらえる力を身につけます。3年次では問題演習や模擬試験を行い、試験のパターンに慣れるなど国家試験に対する実践力の獲得をめざします。少人数制で指導するので、学生の到達度に応じた指導が可能です。

  • プレゼン力と知識を向上

    鍼灸学科では、通常授業以外での勉強会を、有志で定期的に開催しています。世界中で発表されている鍼灸の論文から科学的な知識を集めて共有するというスタイルです。勉強会は大学のゼミのように活気に満ちています。鍼灸の奥深さにふれる機会にもなります。プレゼンテーションの練習にもなるので学生にも好評です。

  • 就職・進路支援

    鍼灸学科では、各種医療機関への就職をはじめ、内部進学、大学院への道など、学生たちは毎年自らの望む進路へ進んでいます。 病院・医院・クリニック・治療院などの医療機関に就職した卒業生のルートを活用したり、各講師陣が持つ人脈を活かした就職支援を行っています。卒業生や講師が職場や業界で信頼関係を構築しているため、「履正社の鍼灸学科出身なら」と採用に至るケースも数多くあります。 また、キャリアセンターでは、病院・医院・クリニック・治療院といった医療機関別のガイダンスを行って、それぞれの就活対策をアドバイスしたり、個別の学生の希望に応じた就職相談も実施しています。また内部進学や大学編入学など、さらに学びたい学生もサポートします。

トピック

女性鍼灸師が活躍!美容目的で鍼灸を利用する ブライダル業界も注目。

ブライダル

鍼灸院から健康と美のサロンへ。 鍼灸で美容の世界にアプローチ。
鍼灸院というと身体に不調を持つ患者様のための場所というイメージが強いですが、鍼灸を美容目的で利用される方も増え、さまざまなメディアで「美容鍼灸」が取り上げられることが多くなってきています。
正確にいえば「美容鍼灸」という特別なジャンルがあるわけではありません。鍼灸の中で特に美容に関わる部分をわかりやすく表現したものです。鍼灸は身体の不調をトータルに判断して身体にアプローチします。お肌の張りやシミなどの美容ニーズに関しても、顔だけに注目するのではなく、身体全体のコンディションから美容トラブルの要因を探って施術するため、美容目的で来られた方が体調にも効果を感じ、鍼灸の良さに気づくこともあります。
そして、近年結婚が決まった女性や婚活中の女性などが、美容目的はもちろん身体全体のケアを目的として鍼灸院を訪れるケースもあるようです。
こうした時代の流れから、ブライダル業界も注目するようになっており、新たな世界が生まれようとしています。ブライダルの分野は、特に女性の鍼灸師が活躍するフィールドとして、ますますニーズが高まるでしょう。
美容と健康をケアするための、洗練されたサロンのような鍼灸院は、美意識や健康志向の高い女性を中心に今後ニーズが高まっていくはずです。そんな新しいスタイルの鍼灸院の開業を考えている学生を支援するためにも、役立つ知識と技術を提供します。

ブライダル

COLUMN

実習の現場から

他にない、スポーツ鍼灸の実践の場。

現役アスリートに定期的に治療ができる。これは他に例を見ない履正社鍼灸の最大の特徴です。本校では学生のスキル向上を図るため、毎週スポーツ現場での実習を行います。茨木キャンパスや箕面キャンパスのトレーナールームで、筋肉や関節の故障、接触で生じた足の痛みなどを問診し、施術するまでを一人で行うのです。
鍼灸治療は即効性があるため、試合直前でも選手の痛みを和らげることができます。また、薬を服用しないのでドーピングや副作用の心配がなく、女性特有の疾患にも対応できる点が武器です。
選手から「練習後の足のだるさや痛みがなくなりました」と直接言ってもらえることが、学びへのモチベーションにもつながります。2020年度からは競技の対象をバスケットボールにも拡大。この貴重な学びの場を、ぜひ夢の実現に活かして下さい。

実習の現場から

午前部1年生の場合

時間割例
1時限9:30~11:00 生理学 アスレティックトレーナ学 公衆衛生学 きゅう基礎実技 はり基礎実技 解剖学
2時限11:10~12:40 解剖学 東洋医学概論 経絡経穴概論 生理学 解剖学 栄養学

※ 上記のタイムテーブルは一例です。

午後部3年生の場合

時間割例
3時限13:30~15:00 東洋医学臨床論 リハビリテーション医学 医学演習 関係法規 はりきゅう応用実習 臨床実習
4時限15:10~16:40 東洋医学臨床論 臨床鍼灸学 医学演習 はりきゅう応用実習 臨床医学各論 臨床実習

※ 上記のタイムテーブルは一例です。
※ 【午前部】9:30−12:40 【午後部】13:30−16:40
※ 午前部、午後部とも共通して1コマ90分の授業が2コマあります。
※ 上記は平成30年度以降の新カリキュラム適用のタイムテーブル例です。
※ ダブル・ラーニング履修者は時間割が異なります。

体験型学習

海外研修(任意)

応用力と実践力を磨き、多角的な視野を養う

医療人としての視野を広げるために海外研修を実施しています。これまでは台湾で解剖実習を行い、現地の学生と鍼灸実技交流をするなど、履正社独自のプログラムを展開してきました。
解剖実習では献体に触れて学びます。学内での模型と異なり、勉強のために身体をご提供いただくという、次元が違う学びです。学生たちは身の引き締まる思いで解剖を経験し、人に対する感謝の気持ちや命についても学んでいます。

西洋医学系実践実習

西洋医学の理解を深め、治療に生かす

整形外科検査・脳神経検査などを実習で体験。カルテの記載を実践し、現場での対応力を高めます。そのほか、スポーツ学科との連携でおこなうスポーツ現場での実習や、治療院で仕事の流れをシミュレートする治療院実習もあります。

東洋医学系実践実習

実体験から得られる東洋医学の技術

東洋医学では四診という診断法があり、「望診」「聞診」「問診」「切診」から成り立ちます。「望診」「聞診」は東洋医学特有で、「問診」「切診」は西洋医学と共通する診断法です。四診を実習に取り入れて総合的な判断力を身につけ、東洋医学の治療につなげます。

臨床実習

臨床実習

鍼灸師が向き合うのは生身の人間です。実際の臨床場面では教科書通りの症例に出会うことはほとんどありません。対応力を高めるためには、臨床実習で経験を重ねることが必要です。多彩な診療実技を身につけながら、患者様との信頼関係を高める方法も学びます。

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