卒業生インタビュー

星山 祐士 さん

1987年兵庫県生まれ。三田祥雲館高校出身。本校卒業後は大阪の鍼灸整骨院、三田市の鍼灸院での勤務を経て2012年、三田市フラワータウンに不妊治療、逆子治療、マタニティケア、美容鍼灸などに特化した『ほしやま鍼灸院』を開院する

  • 鍼灸学科 2009年卒業
  • ほしやま鍼灸院』院長(はり師・きゅう師)
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鍼灸の世界に
ハマった学生生活。

鍼灸師を目指した理由は何ですか。
「もともと医療系志望でしたが、鍼灸治療は受けたことがなく『どうやって人を治すんだろう』と興味がありました。初めから独立を視野に入れていたため、開業権があることも魅力でした。入学後は現場のことを知りたくて仕方がなく、独立開業している先生にたくさん質問に行きました。手続きや資金、立地のほかに治療内容も事細かにうかがい、治療へのアプローチを考えるヒントになりました」
授業で印象に残っていることは。
「当時、木の板に鍼を通す練習があったのですが、いつも一番早く貫通できました。自分でも自覚はありましたが先生に『手先が器用だね』と言ってもらえたことで鍼灸師に向いてるんじゃないか、と確信を持てた瞬間でした。座学も好きで、鍼灸の世界にハマった感じがありました」

鍼灸治療で
くつろいでほしい。

治療にあたり、大切にしていることは何ですか。
「問診が一番大切だと考えています。患者さんの悩みの背景をくみ取るためにも、初診では食生活や睡眠、趣味をはじめ、同意を得られれば仕事のことも時間をかけてうかがいます。また、学生の頃から『痛くない治療』を目指していました。痛みを感じさせない施術は技術でカバーできます。恐怖心を与えることなく、鍼灸でやすらぎ、くつろいでほしいんです」
先生の治療院は美容鍼、不妊治療、逆子治療に特化され、特色がありますね。
「開院以来、不妊治療は1500人、逆子治療は1000人以上診ています。おかげさまで良い結果を得られることが多く、自分が行う意味や使命を感じています。出産報告をもらったり、赤ちゃんを連れてきてくださったりした時の患者さんの笑顔を見るとやりがいを感じます。逆子治療や不妊治療の論文はまだまだ少ないのが現状なので、これまでの治療やデータを基に論文をまとめるのが今の目標です」
先生は本校の「トータル美容専攻」の授業にも登壇してくださっています。
「『女性に対する鍼灸治療』をテーマにお話ししました。学生のうちに、どんな人を診たくて、どんな治療がしたいのか、ぼんやりでもいいので考えておくことと、専門性を高めるには基礎医学をしっかり学ぶことを伝えました。授業の後、質問に来てもらえたのがうれしかったですね」
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足立 清 さん

1983年、大阪府生まれ。府立清水谷高校出身。本校卒業後、整形外科勤務等を経て、ダイナミックスポーツ医学研究所に所属。Vリーグパナソニックパンサーズのトレーナーを7年務めた。2018年よりフリーとなり、現職

  • 鍼灸学科 2005年卒業/柔道整復学科 2008年卒業
  • バレーボールVリーグ 東レアローズ チーフアスレティックトレーナー(はり師・きゅう師・柔道整復師・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)
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必要なのは、
競技を知ること。

高校時代、どんな将来を思い描いていましたか?
「ずっと野球をしていて、体育系の大学に行くか、医療の道に進むか、どちらにしようかと考えていました。高3の夏に前十字靭帯をケガしてしまい、色んな所で治療をしてもらった中で、鍼灸師、そしてトレーナーという仕事に興味が湧いてきました」
履正社を選んだのはどうしてですか。
「鍼灸の国家免許と、日本スポーツ協会のアスレティックトレーナー資格を同時に取れる学校だったからです。鍼灸学科を卒業後、柔道整復学科にも内部進学し、最終的には3つの資格を取得しました」
3つの資格は、どのようにお仕事に役立っていますか?
「鍼灸の資格は主に治療に、柔道整復の資格は骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷の治療や評価に、ATの資格はケガの評価や応急処置、リハビリ、コンディショニングにそれぞれ役立っています。治療やリハビリの幅も広がるので、3つの資格は私の大きな武器になっていると思います」
今の業務の内容を簡単に教えて下さい。
「チームのチーフアスレティックトレーナーとして、応急処置・治療等のメディカル面、トレーニング全般を見ています。監督やコーチ、18人いる選手たちとのコミュニケーションを常に取りつつやっています」
バレーボール選手の怪我の特徴は?
「コンタクトがないので、一発で大きな外傷を負うことは少ないです。ただ、慢性的な腰痛や肩・膝・足首の痛みは多いですね」

できる限り多く
経験しておくべき。

履正社の鍼灸学科の強みはどこにあると思いますか?
「在学中に、アスリートに対して鍼や灸の治療が実際にできるというのはかなり大きな強みだと思います。鍼や灸は、いきなり外にポンと出されて簡単にできるものではありません。やはり自分でケガを評価し、打ってみて反応をみて、患者とコミュニケーションを取りフィードバックをもらって、という経験を積むことはとても重要です。できる限り多く経験しておくべきです」
同じようにメディカルトレーナーを目指す後輩に、メッセージをお願いします。
「トレーナーとして働くために最も必要なことは『競技を知る』ことだと思っています。そのためにも自分から現場に出て様々な人と会い、話を聞いて学ぶ。それが将来の自分の仕事につながっていくはずです」
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永安 夏未 さん

本校鍼灸学科を卒業後、東洋医学系の治療院にて鍼灸治療の技術を磨く。実業団のバレーボールチームでトレーナー経験を積んだ後、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー資格を取得。2017年、女子バスケの日立ハイテククーガーズに入職した

  • 鍼灸学科 2013年卒業
  • バスケットボール女子 日本リーグ 日立ハイテククーガーズ トレーナー(はり師・きゅう師・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)
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ここで、自分の
将来を思い描けた。

永安さんが、鍼灸師免許を持ったアスレティックトレーナーを目指そうと思ったきっかけはなんですか?
「中学生の時、バスケットボールの練習で半月板を損傷し、手術をしました。その時、競技復帰のためのリハビリを担当してくれたのが、鍼灸師であり、アスレティックトレーナーの資格も持つ方でした。その方から、鍼灸がアスリートの内面もケアできるということを教わったのがきっかけです」
履正社に決めた理由を教えてください。
「その先生が履正社で講師をされていたこともあり、オープンキャンパスに参加しました。そこで初めて女性の『鍼灸師兼アスレティックトレーナー』の先生とお会いし、話を聞くことができたんです。自分の将来を思い描けたので、入学を決めました」
今のお仕事に就くまでの経緯を教えてください。
「プロチームのトレーナーになるには、自分にしかできないことを作ることが大切だと考え、卒業後は東洋医学の知識をさらに深めるべく、そこに重点を置いた治療院へ入職。臨床経験を積み、腕を磨いていました。4年後、今のチームがトレーナーを募集しているお話を履正社の先生に伺い、すぐ応募しました」

履正社の先生たちの
広いネットワーク。

履正社での学びは、今のお仕事にどのように活かされていますか?
「履正社の先生方は、皆さんそれぞれ広いネットワークを持っておられます。在学時は現場実習や合宿実習だけでなく、外部チームの帯同も多く経験させてもらいました。ラクロスやバスケットボール、柔道、ラグビー、サッカーと様々な競技をみた経験は、トレーナーとして大きく成長させてくれたと思います」
プロの現場に立って、今年で6年目を迎えるそうですね。
「プロの世界は、1試合1試合勝つことが非常に重要なので常に緊張感があります。ケガをした選手の復帰については、監督、コーチ、他のトレーナーと慎重に意見をすり合わせていますね。身体の負担を考えてプレイタイムに制限をかけることなどもトレーナーとしての大切な役割です」
今後の目標を教えてください。
「チームに貢献することはもちろん、ゆくゆくは中高生の選手とも関わっていきたいです。自分自身でもケアができること、その意識を持つ大切さを伝えていきたいです。そうすることで防げるケガはたくさんあります。もし、ケガをした時は私たちプロの出番。長く競技を続けられる手助けをしていきたいです」
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先輩VOICE

横山 太一郎 さん大阪府立美原高等学校 出身
人間的にも一段と成長しています

私自身の治療体験から鍼灸というものに魅力を感じていたことと、先生方が専門学校の利点や私の疑問点などすべての質問に答えてくれたことが、受験をしようと考えた一番のきっかけです。高校までとは違い規則正しい生活習慣になり、授業や実習に対しての取り組み方が変わりました。資格取得という明確な目標があるので、人間的にも一段と成長していると思います。

大谷 有希 さん大阪府立長野北高等学校 出身
勉強に対しての意識が変わった

今一番やりたいことを学べ、この方に教えてもらいたいと思った学校が本校でした。そして、自身が体験した鍼灸の即効性、予防医学に対して魅力を感じ、鍼灸学科を選びました。入学後は、勉強に対しての意識が変わりました。限られた時間での学びとなるので、意欲や関心が以前より増しています。今後は、技術、知識はもちろんですが、コミュニケーション力をより向上させ、鍼灸師として幅広く患者様の役に立ちたいです。

山内 優弥 さん大阪府立東百舌鳥高等学校 出身
女性アスリートの美容にも鍼灸を活用したい

スポーツトレーナーになりたいと考えているので、選手のケガの予防などに役立つ鍼灸の分野を学びたいと思いました。専門的なことを学ぶにつれて、鍼灸は女性に強いものなのかなと思うようになりました。美容鍼灸などが徐々に知られているように、婦人科疾患にも強い鍼灸。女性をよりきれいに輝かせることができることに関心が湧いています。

豊村 海陽 さん大阪市立桜宮高等学校 出身
自然と勉強にも力が入り未来が見えてきた

鍼灸治療に元々興味を持っていたことと、今まで続けてきた野球にも関わりたいという思いもあり、スポーツに強い本校を選びました。学ぶ環境や同じ目標を持った仲間もいるからか、想像していたより毎日が充実しています。自然と勉強にも力が入り、未来が見えてきたような感覚があります。鍼灸の資格とともに早く社会で活躍したいです。

卒業生VOICE

五條 麻以子 さん
鍼灸学科 2009年卒業
大阪府立高津高等学校 出身
まるとく鍼灸整骨院 勤務
女性にこそ、鍼灸。
鍼灸の『美容』への可能性を追求して。

日本でトレーナーとして活動するには、はり師・きゅう師や柔道整復師、または理学療法士など、何かしら医療系国家資格を持っていた方が良いと思い、履正社の鍼灸学科に入学しました。そして鍼灸を学んでいくうちに、この鍼灸が女性にピッタリの治療法だと実感しました。
私は履正社の卒業生で、助産師と鍼灸の資格を持った方のもとで出産したのですが、鍼で陣痛をコントロールしてもらうことで、ビックリするくらい楽に出産することが出来ました。
まだまだ鍼灸のことを知らない人がたくさんいると思うので、鍼灸の可能性をもっともっと広めて行きたいと思っています。

橘 朋希 さん兵庫県立宝塚東高等学校 出身
鍼灸治療院 natural style 勤務

私が履正社に入学したきっかけは、自分自身がスポーツのケガなどで鍼灸治療を受ける機会が多かったので、本校の鍼灸学科に入学することにしました。
卒業後は、修行という意味で3年間、鍼灸院で勉強させていただきました。その後、オーストラリアへ渡り、約1年間、外国人の患者様を治療することで、さらに勉強させてもらうことができ、人種の違いなど骨格によって処置が全く違うことを実感できました。できれば、今後もいろいろな国でさまざまな人を治療し、海外で開業してみたいです。

取得資格
はり師
きゅう師
真栄田 和樹 さん兵庫県立宝塚東高等学校 出身
balance Body 勤務

履正社を受験しようと思ったのは、スポーツ系と医療系の資格を同時に取得できたからです。トレーナーと鍼灸の融合はとてもためになりました。
仕事をしていく上で、直接お客様の反応が診れるのと、実際に身体が変化していくのを一緒に共有できるところがおもしろみです。
今後はニーズにあった店舗を展開していき、トレーナーの社会的地位の向上に努めていきたいです。
オールマイティな治療家、トレーナーをめざしているなら、本校の環境はすばらしいと思うので、ぜひ受験してみてください。

取得資格
はり師
きゅう師
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(AT)
古田 優希 さん大阪市立汎愛高等学校 出身
桜鍼灸整骨院 勤務

素晴らしい技術力のある先生方がたくさんいらっしゃる履正社で学びたいと思ったので、入学を決めました。特に東洋医学の幅広い治療法は現在の職場で活かされています。
患者様からありがとうや、先生に診てほしいなどの声を聞いたりすると、素直にうれしくやりがいを感じます。今後は、訪問鍼灸やマンションの一室で鍼灸治療をおこなえるように、知識と技術を身につけて幅広く活躍できるようにがんばっていきたいです。

取得資格
はり師
きゅう師
橋本 舞 さん鳥取県立境高等学校 出身
すぎもと整形外科 勤務

履正社に入学したいと考えたのは、鍼や灸の勉強をしながら、選択科目などで他の分野の勉強もできることに魅力を感じたからでした。
特に履正社は身体機能を学ぶ授業が充実しており、海外研修では実際に人の体に触れながら学ぶことができました。私が今の職場で困ることなく働けているのは、履正社での経験が活きているように感じます。また、患者様の真剣な眼差しを見ると、医療現場で仕事をする医療人としての責任感が増し、笑顔を見ると人のために働くやりがいと喜びを感じます。
今後も患者様の笑顔のためにがんばっていきたいです。

取得資格
はり師
きゅう師
井関 美佳 さん神戸龍谷高等学校 出身
なる鍼灸治療院(尼崎) 勤務

スポーツトレーナーもできる医療人をめざしていた私は、履正社のバスケットボールコースと鍼灸学科に入学しました。はり師・きゅう師の資格はスポーツトレーナーには欠かせない資格です。鍼灸とバスケットボールの両立は正直大変でしたが、バスケットボールコースでは、全国大会の準優勝に貢献でき、鍼灸学科では、医療人としての「謙虚な姿」を教えていただきました。「謙虚」はスポーツにも通じるもの。「藤本鍼灸整骨院」で医療人として、トレーナーとして、常に謙虚に生きていきたいです。

岩田 純平 さん兵庫県立豊岡総合高等学校 出身
福井鍼灸整骨院 勤務

私は、大阪淀川区にある福井鍼灸整骨院に勤務しています。患者様はさまざまですが、いつも元気に明るく治療することをこころがけています。というのも、履正社ではハリや灸の技術や東洋医学、西洋医学の知識はもちろんしっかり教えていただきましたが、何より人としての礼儀や施術態度などが信頼される医療人として最も大切であること学びました。熱心な先生方のおかげでATの資格も同時に取得できたので、将来は、開業してスポーツ選手をサポートできる治療院をめざしたいと考えています。

吉岡 友謙 さん大阪府立松原高等学校 出身
PERFORMANCE MANAGEMENT SPAYT 代表

私が進学時に履正社を選んだのは、鍼灸が学べるだけでなく、履正社FCなどのサッカーチームがあり、鍼灸を通じてサッカーに関わることができるかも、と考えたからです。卒業後は念願が叶って、サッカー選手への治療でも有名な南谷クリニックに就職。本田圭佑選手のパーソナルトレーナーとしてオランダへも帯同しました。

山本 翔大 さん大阪府立松原高等学校 出身
社会福祉法人大潤会 複合型介護施設 大冠カーム 勤務

高齢の方を対象に鍼灸や手技を用いて、患者様の痛みの軽減やQOLの向上をめざしています。もともとはスポーツ鍼灸に興味がありましたが、高齢化について意識するようになり、高齢者への治療やコミュニケーションを専門とすることは自らの強みになると思い、現在の職場に決めました。患者様から「ありがとう」「身体の調子が良くなってきた」などと声をかけていただくと、この仕事を選んで良かったと思います。鍼灸学科で学ぼうと思っているなら、履正社で多くの体験を自分の強みにしていただきたいです。

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