後期集中授業にて1年生を対象に実施しております生理学授業についてお知らせします。
今日紹介するのは、テーマ:『排泄・代謝、血液について』の実習風景です。
排泄とは、不要なものを体外に排出することです。
飲んだものが尿として出たり、食べたものが便として出ることを指します。
全部を説明するとなかなか大変ですが、本実習では、運動をすることで尿の量や成分にどのような変化が出るのかを観察します。(下の写真は尿の成分を検出している様子です。)
続いて『血液』についてです。
ここでは”ヘマトクリット値”という値を求めるという内容です。
ヘマトクリット値というのは血液全体に対する赤血球の割合を示した値になります。赤血球容積比とも言います。
採取した血液を細い管の中に入れ、遠心分離機(高速回転による遠心力を使って、細胞と液体を分離する装置)にかけます。
そうすると、血液が赤い部分と透明の液体部分とにきれいに分かれます。
あとは図のように、全体に対して赤い部分(赤血球)がどのくらいであるかを算出するというものです。
(一般的には、成人男性で約45%、成人女性で約40%です。この値は、貧血などで低下するとされています。)
実習はいつもそうですが、教科書で学んだことを実体験できるよい機会で、より理解に繋がります。