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2年生の実技授業風景です。
鍼灸学科の外にいる方には意外かもしれませんが
実技授業って鍼やお灸ばかりをしているわけでは
実はないんですよ。
下の写真は、在学中には刺鍼技術の修得に比べると
蔑ろにされがちだけど臨床に出るとめちゃくちゃ
武器になると気付きがちな「医療面接」の授業に
入る前の演習をしているところです。
(自分が勝手に言ってるわけではなく、複数の
卒業生から「医療面接は意外と大事だった。
在学中は正直舐めてた。ちゃんとやっておけば
良かった」というお言葉をいただいた上での
この表現です。その卒業生には私からの惜しみない
「せやろ?」を贈っておきました)
最低限聞くべき項目を押さえておくことも大事ですが
まずは治療の場が患者にとって話しやすい空気であることが
必要な情報を十分聴取するために必要なことだと考えています。
今回の演習はこのブログのタイトルをお題とし、
3人1組に分かれ、その3人にはそれぞれ役割が与えられます。
その役割にはそれぞれ簡単なルールを一つずつ課して
それぞれの視点から気づいた点をアウトプットする、
というものです。
ルールの中にも医療面接に繋がる意味を持たせますが
あくまで演習や課題に取り組む中で自分自身で
人から情報を聴くために必要な事柄を学ぶのでなく
「気付く」よう動線を作っているつもりです。
その動線に上手いこと乗っかってネタバラシで
うわーっ!てなってくれそうなアドバイスを
受ける役の学生もいましたし、せっかくの機会!と
成績の良いクラスメイトに、本気で質問して
アドバイスを受けている学生もいました。
以前このブログでも徒然とつぶやいてみたように、
医療面接を治療としてうまく使えれば鍼を刺す前に
鍼が効きやすい体の状態を作ることが出来ると
考えています。
医療面接で学ぶべき項目はOSCE(オスキー)という
医学部や歯学部などの学生が臨床実習に入る前に
クリアしなければならない「客観的臨床能力試験」を
ベースにしていますが、それをただなぞるだけでなく
医療面接を行う相手は常に「感情のある人である」
ということを意識できるような精神的な部分も
しっかり伝えていく授業にしたいと思っています。
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