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2022.09.30
くだらないほどバカらしくて頭に残る「説」

前回に引き続き、自分の学生時代の勉強について、

本日は実際使っていた授業用ノートをご紹介しながら

綴っていきたいと思います。

 

前提として、自分は30代前半で夜泣きが続く子供を

保育園に預けながら本校鍼灸学科に在籍していました。

家では母親に専念するため、行き帰りの電車と

お迎えの時間までの学内でしか教科書や資料を開かない

という限られた勉強時間で膨大な量を学修するために

自分が悟ったことは、どんな方法でもいいからまずは

一旦覚えてそれを反復するのがなんやかんや一番楽!

ということでした。

 

かと言って丸暗記は「覚えるときはいつもまっさら!

頭真っ白になったら何も引き出せない!!」という

悪手だということは大学までで痛感しているので

それ以外の方法で色々試しました。

ツボの名前を想起させるような振り付けを作って

踊りでツボの流れの順番を覚えることもありました。

(多分それと同系統の覚え方なんでしょうがyoutubeに

有名な歌のメロディに載せて歌詞はツボの並びという

動画が出ていて、うちの学生もちょこちょこ暗唱で

そのメロディで読み上げてくれます。

個人的には胆経の意味なく入る「ピ」が好きです)

 

色々試す中で「グループでオリジナル語呂合わせを

作って発表する」という授業がありました。

それが自分的には大ヒットでした。

それがくだらなければくだらないほど「くだんねー笑」

という感情と一緒に覚えられるので、様々な教科で

その手法を使うようになりました。

 

「はりきゅう理論」の授業用ノートから具体例を

本日いくつか抜粋させていただきたいと思います。

クセは強いので、人を選ぶ方法だと自覚していますが、

誰かの勉強法に刺されば幸いだという強い気持ちを

持っていきたいと思います。

 

本校では現在も本学科で教鞭をとられている

西村先生が3年次に担当する科目です。

 

現在はプリントやスライドを用いた授業ですが

自分が学生時代はノートを用いた授業でした。

 

西村先生の名誉のために言っておきますと、

ノートの走り書き的なものはは西村先生が授業中に

仰ったことではなく、真面目な授業内容を受けて

自分が自発的に書いたものとなりますので

あらかじめご承知おきの上スクロールしてください。

 

このへんはまだおとなしいものですね。

 

語呂合わせにイラストをつけることでいめーじが

より鮮やかに!

 

S字(SG細胞)の門(ゲート コントロール)と

壁(ウォール)に滅入るざっくぅ(メルザック)

 

おや?だんだん雲行きが怪しくなってきましたよ?

 

ストレスがかかりすぎてア゛ア゛ア゛ア゛!!と叫ぶ

ハンスセリエ提唱のストレス学説。

原型が残っていない力技ですね。

 

これを大真面目に30代女性がノートに書いてます。

想像するとなかなかシュールですね。

当時本当他人に貸せないノートになっていました。

その後10年の時を経て全世界に発信するんかい!!

という感じですが。

 

ちなみにこのノートの中で自分的に様子がおかしい

ベストワンに輝くと思うのはこちらです。

鎮痛物質であるβエンドルフィンが下垂体から出ますよ

ということをイルカ(ドルフィン)がショーで

宙からぶら下がったボールにタッチする芸で

表したイラストです!(大真面目)

 

授業中は教員の話すことをひたすら書き残して、

こういった書き込みは後から思いついてフフッて

なった時に書き足していったので、科目の修了後も

書き込みがどんどん増えて現在の形になっています。

 

思いついた時に書いておくことはこれに限らず

結構大事で、後からだとせっかく面白かったのに

面白かった記憶だけ残して忘れてモヤモヤしますが

書き残しておくと面白かった時の感情をいつでも

追体験できるんです。

あれいま何の話してましたっけ?????

と思われるかもしれませんが、面白かったという

その語呂合わせや知識とともに思い出すので

「いやこの語呂合わせ秀逸フフッ」と思うたびに

その部分の復習をしているのと同じことになります。

 

だから学生が( )抜きのプリントで、( )内だけを

埋めている綺麗な資料を見るともったいないなあと

思うんです。

各教員難しい言葉は例を用いたり簡単な言葉に

言い換えるなどして理解を促していきますが、

自分が理解できた時の言葉は将来自分がその知識を

忘れてしまったとしても再び理解できる言葉ですし、

フフッて笑った一言は将来の自分もフフッてなる

一言なんです。記憶は感情に紐づけると残りやすいので、

思いついたことや理解できた言葉はどんどん

書いていくべきだと思っています。

 

教育者にこういう覚え方や語呂合わせを嫌う方が

一定数いらっしゃるのも存じておりますし、

「正しい知識をちゃんと理屈や理解で紐づければ

語呂合わせは必要ない」という考え方はなんなら

その通りだと思っています。

理屈や理解で紐付けた知識は別の科目の知識と

容易に繋がるので覚えなければならない項目は

大きく減り、他の科目から連想できるようになるので

抜けにくい知識にもなります。

なので最初は大変に見えて3年計画、もしくは

もっと先の臨床まで見据えると1番効率がいい

勉強の仕方だと思っています。

ただ語呂合わせは自転車における補助輪のように

最終そこに到達する前段階としてまずは単語を

体に馴染ませる目的で使うのに優秀なんですよね。

 

そんな学生時代を過ごしてきた自分が卒業後

教員として履正社に戻ってきてからも

くだらないけど頭に残る覚え方で学生を困惑させ、

それを他の教員にいじられるコンビ技で強烈な記憶を

残……していると信じたい手法を時折入れ込んだり

してるのですがそのお話はまた別の機会があれば

ご紹介しますね。

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