2年生の授業風景です。
鍼治療を受けたことがない方は鍼に痛いイメージを
持たれることが多いです。
受けたことがある方でも「痛かった」とおっしゃる方も
実際、時々いらっしゃいます。
その痛みにも大きく二つの種類があって、
注射を刺されるようなチクッとする痛みと、
ズーン、とかツーンとか重だるいとか色々な
表現をされる方がいますが、後者の痛みは
悪いところにちゃんと当たっている時に出る
出ても心地良い痛み、私たちはそれを「響き」と
呼んでいて、それはあって良い感覚です。
(ただ、この響き感覚が苦手な方もいるので、
この響き感覚の調節をする練習も必要になります)
もう一つのチクッとした痛みは皮膚を破る時に生じる
良くはない痛み(切皮痛と呼んでいます)なので
それをいかに出さないように出来るかが患者さんに
安心して治療を受けていただける技術の大事な要素の
一つになります。
授業では色々なツボに鍼を刺して、その時にどの程度
痛みを感じたかを受けた人が記入していきます。
教科書的に切皮痛を出さない方法というのは
いくつか掲載がありますが、それを自分の体に
落とし込む時に、どこにどの程度意識を
持っていったらいいか試行錯誤して身につけることは
めちゃくちゃ大事です。
「この人の鍼は痛い」「安心して受けられない」
って一旦思ってしまうと治療効果にも影響する
という話は2年生の後期で講義しますが、
1年生で学んだ基礎的な技術を踏まえて、
「気持ちの良い治療」を積み上げていきます。