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日常生活(ブログ)

鍼灸学科

何になりたいかではなく何をやりたいか(メディカルアスリートの授業)

このブログを読んでくださってる方の中には

進路を考えて色々な学校を検討中の方も

いらっしゃると思います。

学校もたくさんあるし、医療資格もたくさんあるし

その医療資格で何ができるのかも実はよく

わかっていない、ということもあると思います。

それでも進路を決めなきゃいけないリミットはある。

いやほんと進路って難しい選択ですよね。

高校などでお話をさせていただく時に自分が

大切にしているのは「(資格名)になりたい」という

「なりたい」進路を決めるのではなく、

「どういう人に対してどう関わりたいか」

という「やりたい」を最初に考えてほしいと

お伝えすることです。

その「やりたい」を実現させるために免許があり、

技術や知識の修得があるんです。

本校では「やりたい」を実現させるための

「ダブルラーニング制度」というシステムがあります。

自身の競技力を上げながら同時に選手のサポート、

治療もできるようになりたい。

海外のアスリート相手にサポートがしたいので

トレーニングスキルと同時に英語力もつけたい。

など、一つの学科では「やりたい」を全て

実現しきれない場合、複数の学科の学びで

網羅していける環境を整えるシステムです。

前置きが長くなりましたが、昨日はその

ダブルラーニング「メディカルアスリート専攻」の

学生たちへ鍼灸の授業にいってきました。

メディカルアスリート専攻で入学した学生は、

スポーツ学科入学時に一旦は医療の学科も選択して

入学してもらうんですが、本当にその免許が

自分の「やりたい」に合致しているのか

学科教員が自分の学科で学べることや資格で

何が出来るかなどを話をしてもう一度考えてもらえる

機会を1年生の前期に設けています。

(理学療法学科とのダブルラーニングは1年目より

スポーツ、医療どちらもスタートするので

除きます)

自分が選んだ学科は正しかった、と気持ちを

強くする学生もいますし、やっぱりこっちの方が

と2年目に進学する医療学科を変更する学生も

毎年数名います。

資格のことをしっかり知って入学後に選択し直す

機会があるのは自分の将来とのミスマッチを減らす

大きなメリットだと思います。

自分は鍼灸の資格を取って後悔したことがない

やりたかったことと鍼灸とがとてもマッチした

人生を送らせてもらってますが、全員がそうか

というとそうではないことも当然あると思うので、

この授業でも無理に鍼灸を押すことなく、

「それやったら柔整の方があってんちゃうの」と

その人がやりたいことから逆算して他学科を

推薦することももちろんありますし、

鍼灸と柔整どちらもの資格を取ろうと思ってるが

どちらから取った方がいいかという相談も

毎年〜3年に2回くらいの頻度で乗っています。

入学してから進路相談会がもう一度あるような

感覚ですかね。

自分の将来やりたいことを実現する手段として

鍼灸がいいと思ってもらえたらその目標を

叶えるべく精一杯サポートしていきますが

まずは将来やりたいことの解像度を上げる

きっかけの授業になればなあと思っています。

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