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日常生活(ブログ)

鍼灸学科

油断することなかれ!お灸のリスク

肩こり腰痛の緩和から不眠、捻挫、腹痛、逆子治療など

様々な治療に使われているお灸。

ドラッグストアにも様々な形のお灸が売られていて、

セルフケアにも昔から用いられていますが

火を使うので常に火傷のリスクは伴います。

鍼灸学科では国家資格を持つ治療のプロを養成すべく

鍼やお灸の効果だけでなくこういったリスクについても

しっかり学び、お灸に関しては患者さんに

火傷を負わせることがないよう技術を磨くとともに

お灸が初めての患者さんにはしっかり説明するよう

指導をしています。

よく治療でいらっしゃるのが、「お灸を途中で取るのは

勿体ない」と熱くても我慢してしまう患者さんや

「熱い方が効くに違いない」と我慢してしまう患者さん。

お灸メーカーも火傷になりにくいような製品を

開発されているものの、皮膚の厚さや熱に対する耐性は

人それぞれなので絶対に安全と言い切れるものではなく、

熱いのを我慢してしまうと火傷を起こしてしまう事もあります。

こちら良くあるタイプの温筒灸を敢えて熱いのを我慢して

最後まで使い切ってみたところ綺麗に水ぶくれが出来ました。

お灸をすえて3日後の状態ですが、大きさ比較の為に

実際に据えたお灸を出来た水ぶくれの横に並べてみました。

上から見るとサイズ感がよくわかります。

セルフケアで初めてお灸を使う時はまずは「あたたかい」という感覚が

「熱い」だったり「痛い」という不快な感覚に変わったら

勿体ない気持ちを抑えて取り除いてください。

そして一晩様子を見て火傷になっていなければ少しずつ

取り除く温度を上げていく、という段階的に様子を見ながら

刺激量を上げていくようにしましょう。

(熱さのレベルもいろいろあるので、初めは

熱量が弱いお灸から始めると良いです)

やり方を間違えなければ温かくてとても気持ち良い治療です。

ちなみにこの大きな水ぶくれ写真ですが、学生に火傷のリスクを

伝えるためのスライド資料として活用します。

転んでもただでは起きない体当たり授業やってます。

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