こんにちは、副校長田中です。これまでにも何度かテーマにしましたが、職能教育で大切なことは、やりがいの実践と、職能教育で身に着けた、手に職を生かした安定した収入の確立。
鍼灸師は東洋医療のスペシャリスト。実に幅広く深い。
というのは、スポーツ医療だけでなく、ターミナルステージにある患者さんを治療、
例えば緩和ケア医療(がんの末期の患者さんなどへの疼痛緩和医療)もそうだ。
とはいえ、履正社鍼灸では、トレーナーの希望者が誠に多い。
それはそれで結構なのだが、安定した収入となれば、いささか不安もある。
2年ほど前の法規則改正で、鍼灸師は一定の経験を積めば、
介護保険施設でリハビリテーション(機能訓練指導)に携わることができるようになった。
激増する高齢者を対象に職域が大きく広がったわけだ。
さあ、やりがいの充実と安定した職業の確立。
東洋医療のスペシャリストが西洋医療としての高齢者リハビリテーションにも
参入してくることは、新たな市場の開拓、大きな期待に値するといってもいいだろう。
すでにこの業界で活躍をしている、柔道整復師や理学療法士の先生方、
それぞれ固有の領域でもっと活躍しないといけません。
鍼灸師を目指すみなさん、進路選択を選ぶ参考にしてください。