広報スタッフブログ
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テニス・ソフトテニスコース、テニス専攻教員の久留広平先生に、テニス専攻の実技授業についておうかがいした第1回。今回は、久留先生自身のこれまでのテニスとの関わりや選手時代のエピソードについてです。
<前回の記事はこちら>
履正社のテニス専攻って、どんなことを学べるの?(その1)
「正しい努力を積み重ねれば、敵わない相手に勝てることもある」。
――久留先生はいつからテニスを始めたんですか。
私はテニスを始めたのが遅くて……。中学から始めましたが指導者もおらず、今思えばお遊び程度でした。大学進学後、JOPという国内ランキングの大会に挑戦したくなり、大学を辞めました。その後、テニスコーチをしながら選手活動をしていました。
――JOP大会に挑戦したくなったきっかけは?
大学の監督が選手活動をしていたんです。その先生が「自分はテニスを通してこんな風に成長したよ」と話をしてくださり、自分もやってみたいなと思ったんです。テニスが楽しくなりすぎて、一番狂っていた時期でした(笑)。
――テニスにハマった理由は何ですか。
私はあまり器用ではなく、コツコツ積み重ねていくタイプなんです。テニスはやればやるだけ成果が出る。だからどんどん面白くなりました。もちろん試合に勝ったり、ランキングを上げるのもモチベーションではありましたけど。大事な試合のときは力が入りすぎたり、委縮してしまったりと、メンタルが揺さぶられるのも思い返すとスリルというか、楽しかったですね。手が震えてラケットを持てなくなったことがあります。
――そんなことがあるんですか!
「この点を取ったら勝ち」「これを取られたら負け」など、ランキングに関わる大事な試合のときでした。そんなときこそがんばらないと、と自分を鼓舞して向き合っていましたね。今思うとあれだけの緊張感がある中で、これまで自分が練習してきたことを出し切ろうとする時間は人生ではそう味わえないので、経験してよかったなと思います。
――どんな選手だったんですか。
周囲から言われていたのは「まじめ」ですね。指導についてもらっていたコーチも私と同じ遅咲きの方で「結果が出ても出なくても、ベストを尽くそう」と話していました。ほかの選手がオフで休んでいる間も、地道にコツコツ練習する。そんな感じでした。
――その姿勢はプレーにも表れるものですか。
そうですね……丁寧につないでつないで、ミスを減らすテニスがメインでした。
だから生徒に指導するときも、「雑に打たず丁寧に、一球一球大事にしようよ」という教え方をしちゃいますね。思いきったプレーが得意な子には特に「丁寧にやってみようよ、幅が広がると思うよ」と話をします。
――先生のこれまでの競技人生の中で一番印象に残っていることって?
高校時代どうしても勝てなかった選手と、大人になってから対戦して勝てたときですね。あの頃ならとても敵うような相手ではなかったんですが、正しい努力を積み重ねることで、立場が入れ替わることもあるんだな、と。相当うれしかったですね。どの大会で勝った時よりも印象に残っています。
――今おっしゃった「正しい努力」って、どんなイメージですか。
普段から努力しているからこそ、これだけは自信が持てるという何かがある。その子の努力がチームを盛り上げたり、周りの選手が刺激を受ける。そういう努力じゃないかと思います。
次回は最終回。プロ経験があり、本校OBでもある久留先生だからこその学生への想いがありました。
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<広報Mの取材MEMO>
休日もテニスを楽しんでいるという久留先生。「まだ自分も上手くなれるような気がしていますし、教えるためにも試合勘は必要なので、試合に出ることもあります」。
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