広報スタッフブログ

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2021.07.28
鍼灸を知ろう。(その1)

鍼灸学科で学ぶこと。

 

 

治療の経験がなければ、鍼(はり)やお灸(きゅう)について知る機会はなかなかないのではないでしょうか。どんなふうに治療をするのか、そのために学校で何を学ぶのか、今回は鍼灸のいろはを知るべく、鍼灸学科の日開美月(ひがい・みづき)先生をたずねました。

 

――鍼灸といえば、「ツボ」ですよね。
痛みを和らげたり、疲れがとれたり、ストレスや緊張を緩和したり…本当にたくさんの効能があります。数も多いです。世界保健機構(WHO)でも認められていて、361個のツボが認定されています。

 

――へぇ、そんなにあるんですか。
つぼの名前や場所、効能、とり方も1つ1つ違うんです。私が担当している「経穴(けいけつ)・経絡(けいらく)」という授業で学びます。電車の路線図をイメージしてもらうとわかりやすいですね。簡単に言うと経穴がそれぞれの駅で、経脈が全身をめぐる線路です。経脈には「気」というエネルギーがめぐっていて、経穴(ツボ)を刺激して気の流れを良くし、体の不調を整えていきます。経穴(ツボ)はスイッチのようなものと思っていただければと思います。

 

――どこか、つぼをひとつ教えていただけますか。
では、メジャー中のメジャーを!合谷(ごうこく)というつぼです。目の疲れや歯の痛み、口内炎などに効くんですよ。第2中手骨橈側中点にあります。ここです。

 

 

――だいにちゅうしゅこつ、とう……難しいですね(笑)。
最初は聞きなじみのない言葉がたくさん出てきますね(笑)。なので、学生にはしっかり漢字を書いてもらい、意味を理解して覚えるようにしてもらっています。授業のモットーは、学生と同じ目線に立って、分かりやすく伝えることです。特に1年生の授業はその点を意識して教えています。「授業がわかりやすかった」と言われるとすごく嬉しいです。

 

――そのつぼに鍼やお灸で、刺激を与えるんですね。
そうです。鍼の太さや熱の強弱によって、与える刺激を強くしたり弱くしたりとコントロールしています。

 

 

これは授業でよく使う鍼です。「太さ」は、左の水色の鍼が0.20mm、右の赤色の鍼が0.16mm。髪の毛の太さほどでしょうか。長さは4㎝あります。

 

 

お灸は「大きさ」や「ひねる強さ」によって熱加減が変わり、刺激に強弱をつけられます。お灸の種類にもよりますが、今作っているのは「もぐさ」でできているお灸です。大きさは、お米の粒ほど。左が米粒大(べいりゅうだい)、右が半米粒大(はんべいりゅうだい)の大きさになります。円すいのきれいなものが理想的です。

 

――息で飛んでいきそうです。作るのも難しそうですね……。
学生たちも最初は苦労していますが、これは練習あるのみ!実技の授業では“1分間にどれだけ作れるか”を競って練習したりもしています。

 

――鍼やお灸にもいろいろな種類があって驚きました。
その時の患者さんの体調をよくみて、何を使ってどう治療するのか方針をきめることがとても大切です。鍼灸は、2000年以上前から伝えられている医療。脈拍や顔色、舌の色やこけ、触診などをして、体の調子を把握します。こういったことも授業でしっかりと学びますよ。

 


次回は、日開先生が鍼灸師を目指した理由についてお伺いします。

 

鍼灸を知ろう。(その2)の記事はこちらから。
https://www.riseisha.ac.jp/koho/detail.php?id=146

 

冒頭にご紹介したつぼ「合谷」。鍼灸学科の先生が詳しく紹介した記事があるので、気になる方はチェックしてみてください。
https://www.riseisha.ac.jp/course/am/blog/detail.php?id=15395

 

<広報スタッフHの取材MEMO>
取材といいつつ、触診もしてもらいました。少しお腹を触った日開先生に、食生活を言い当てられて、ドキリ。お腹を触るだけでそんなことまでわかるのか…。