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2016.07.04
「一流であるという事」

先日、帯同しているハンドボールチームの合宿で、ハンドボール女子日本代表の選手が練習についてくれました。

 

彼女は「ポスト」というポジションです。このポジションは攻撃時に相手ディフェンダーを背負いながら、相手の守備に穴をあけ、シュートをするポジションです。相手ディフェンス陣の密集地帯に一人でボールをキープし、シュートに持ち込むためのパワフルさが必要となります。

 

世界的にはこのポジションは身長が高く、体格の良い選手が務めるのが一般的です。(相手守備は身長が高く、パワフルだから・・・) 世界のポストプレーヤーは女子でも180cm以上がうじゃうじゃいる中で、この日本代表の選手はたった161cmです。それでもリオオリンピック予選ではチーム最多得点を決めるなど、チームの核となっていました。

 

小柄な彼女がそれほど活躍できたのか? 小柄な体で、フィジカルで正面切って勝負をしても勝つ可能性が少ないです。ただ、俊敏性の面では負けていない。そして、相手の動きをしっかりと分析し、自分のプレーの選択肢を増やす。俊敏性とプレーの幅を強みに、でかい相手でも負けないプレーを生み出しました。

 

並大抵の努力ではそこまで至らなかったと思います。チームの練習が終わっても居残りで自主練を毎日繰り返し、自分の強みを確立していったようです。

 

彼女から学べることは、たくさんあります。その道で「一流である」ためには、自分の足りない点を正確に捉えて、そして自分の強みに絶対的な自信を持って、逆境にひるむのではなく、立ち向かっていく強い心を持つことが重要だと感じました。

 

これは、臨床実習に挑む学生たちにも重要なことだと思います。実習に出ると自分では思い通りにならない事がたくさんあります。自分の知識不足を痛感して落ち込む事もたくさんあります。

でも、その現状に打ちひしがれてもだめです。それを打開するためには、自分に足りない点を受け入れて、打開するための強い心を持って、切磋琢磨する事が重要だと思います。

 

教員I

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